自分らしく生きる社長の日記                                   ~より多くの選択肢を!!~ -2ページ目

関西大学法科大学院で講演

先日、

関西大学法科大学院で講演をしてきました。


在学生、修了生、が対象で、

現在の就職環境、

新卒と法科大学院修了生の立場の違い、

法科大学院修了生の就職先、

法科大学院生が就職する為に気をつけなければならない事等を、

90分かけてお話いたしました。


90分話をするのは難しいかなと感じていたのですが、

準備している段階で15分ずつ6つのパートに分けて講義を設計した事、

インタラクティブな講義を心掛けた事で、

良いペース配分と内容で講義が出来たと思います。


アンケートでは全ての方から、有益であったと回答いただき、(社交辞令??)

具体的には以下のようなコメントがありました。


・とても良い講演でした。就活についてのイメージがわきました。

・ロースクールでは教えてもらえないことばかりだったので、非常に参考になりました。

・危機感を持って行動することが必要だということがわかった。

・これまで知らなかった仕事を知り、適性もある事が分かった。


今後も、法科大学院との提携を進め、

法科大学院修了生に様々な選択肢を案内していきます。

ブラック企業はWebが生み出した?

「〇〇株式会社はブラック企業だから…」

という声を良く聞きます。


私は、

このブラック企業という単語はWebが生み出したのではないかと考えています。

Webが発達し、

簡易に、匿名で多くの方に情報を発信出来る時代です。

匿名で情報を流す際には、

悪い事の方が流されやすいし、

会社と揉めた方等は、

真実ではない情報や、過大表現された情報を流すでしょう。

そうなると、

Web上にその会社の悪評が真実以上に流れます。

その情報を元に企業を判断して、

「ブラック企業」と言う方が増えているように思います。


もちろん、

悪評が流れるには、何か原因があるのだとは思いますが、

良い面には目を向けず、

過大表現された悪い情報に目を向けて、

ブラック企業だから…

というのは、もったいない考え方だと思います。


それでは、

どうやって企業を判断すれば良いのか?

という話になると思いますが、

判断するには、「判断基準」と「実態の把握」が必要になります。


正直、「実態の把握」というのは、

正確には働いていない人間には分からないと思います。

実際に働いている方に話を聞ければ良いですが、

全ての企業に知り合いがいる訳ではありません。

Web上から、紹介会社から、情報を集め、

少しでも実態を把握しようとする事は必要だと思いますが、

この情報を100%正しいと考えるには無理があるのではないでしょうか。


では、どうすれば良いのか?


「判断基準」をしっかり持つことではないでしょうか。


この「実態の把握」が仮に30%だったとしても、

「判断基準」の方向性と合っていれば、充実した仕事が出来ると思います。


何の為に働くのか、

その為に、

どんな企業で、どんな仕事をするべきなのか、

自分の頭でしっかり考えて、

「判断基準」を持ち、方向性が合っていれば、

仮に入社してから把握していた実態と違う部分があったとしても、

充実した仕事が出来ます。

目的が有って、その為にその会社で働いている訳なので、

多少の想像や把握していた実態と違う部分があっても、

目的を達成するために頑張れるので、

充実した仕事が出来るという意味です。


もっと言うと、

「判断基準」によっては、

「ブラック企業」と言われる企業でも、

実は入社すべき企業である可能性があると思います。

「ブラック企業」と言われる事で、

入社希望者が少なかったりすると入社しやすいので、

幸運だとも考えられます。

成長意欲の非常に強い方にとっては、

仕事の範囲が決められていて、

新しい事をさせてもらえないような会社は、

「ブラック企業」かもしれません。


「ブラック企業」というのは、

人の考え方によって違うのではないでしょうか。


ちょっと長くなりましたが、

情報量が多い時代に、

自分を持たずに、情報に流されて生きていくのは危険です。

まず、自分の頭で考えること、

そして、情報とは適度な距離を置きつつ、情報を自分の為に使うこと。

就職活動以外の場面でも重要な事だと思います。

くたばれ!ロー卒就職難

「くたばれ!就職氷河期」という新書を読みました。

就職活動中の法科大学院修了生には、是非読んでいたきたいです。

くたばれ!就職氷河期 角川SSC新書 就活格差を乗り越えろ (角川SSC新書)/常見 陽平

¥819
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非常に多くの共感する部分がありました。

大きな視点での以下の主張に共感。

・就職氷河期ではなく、就職断層時代

大企業が採用ターゲットとしているのは、上位層の人材。
↓しかし↓
就職ナビサイトの存在により、全ての学生に求人情報が提供され、人材はほとんどの学生が大企業を目指す。
↓よって↓
中小企業は求人を出しても、学生に目を向けてもらえない。

・求人総数は増えています!!!

2000年卒 求人数 407,800件

2008年卒 求人数 581,900件

・「大学を出たら、誰でも、国内で、大企業で、ホワイトカラーで働ける」と思うこと自体が甘い

まず、大学が乱立し大卒が増えています。

次に、GDPの成長が無く、グローバル化が進み国内市場が縮小している。

大卒が増えて、大企業の求人が減っているのだから、

昔のような大卒のほとんどが大企業へ就職するという事は、

ありえないということ。



人材の考え方に対する以下の内容に共感。


・学生の就職の難点は、「知っている企業」しか知らないこと

・保護者との距離も大事

やめて欲しいのは実態も知らないのに、有名企業、大企業をすすめる事

・女子学生の就活をどうするか。

「働きやすい会社」って具体的に言うとどのような会社ですか?

・自分の可能性に蓋をしない

乱暴な意見かもしれないが、合うかどうかはやってみないと分からないのである。

思い込みや、志望だけに拘らず、進路選択をしたい。

・会社に完成品を求めない、「自分が前例」という考え方

特に中堅、中小企業では「自分が前例」になる可能性がある。

完成品を求めず、「自分が前例」になる勇気を持ちたい。



著者は、就職環境を嘆くのではなく、

学生に意識改革、行動を促し、

学生の変化によって就職氷河期を打開しようというメッセージを込めて、

「くたばれ!就職氷河期」

という言葉で本書を締めくくっている。


私も、著者と同じ思いで、

「くたばれ!ロー卒就職難」

という言葉で本エントリーを締めくくりたい。