DVD「17歳のカルテ」 | 旧・日常&読んだ本log

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流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

以降の更新は、http://tsuna11.blog70.fc2.com/で。

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
17歳のカルテ ― コレクターズ・エディション

思春期、または揺れるということ
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夢と現実が混乱したことはある?
私が異常だったのか
60年代のせいか
ありがちな ただの―
つまずきか
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特典映像を見て思ったのは、日本の60年代も特別な季節だったのだろうけど、アメリカのそれもまた特別な季節だったということ(というか、日本のそれはアメリカの波及効果だよね)。学生への徴兵があり、キング牧師は殺され、女性の生き方はまだまだ固定化されている。求められるままに寝てしまう、カジュアル・セックス。
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スザンナは四日前に、アスピリン一瓶とウォッカ一本を飲んで、病院に担ぎ込まれた。彼女の精神状態を不安に思った両親は、クレイムアに彼女を入院させることにする。クレイムアは精神病院。そこにはそれぞれの問題を抱えた患者たちが居た。

女王のように傍若無人に君臨するリサ。スザンナと同室の、虚言癖のあるジョージーナ。ポリー、デイジー、ジャネット・・・。正常か、異常か。それは分からない。少しばかり振幅の大きな彼女たちと、スザンナは友達になっていく。

大胆で傍若無人に見えるリサにも、彼女の哀しみがある。反社会的ではあるけれど、彼女はただ正直な人間で、人が望む役を演じていただけ。長い年月を病院で過ごした彼女は孤独だ。

実はみんな背中を押されたがってんだ。
ただ不思議なのは
なぜ誰も・・・
私を押さない?

様々な体験をしたスザンナは、病院を出て実社会へと戻っていく。

私は異常だった?
あるいは・・・
世界が異常なのか。
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ウィノナ・ライダー(スザンナ)も、アンジェリーナ・ジョリー(リサ)も、これ以上はない程のハマり役。「静」のウィノナに、「動」のアンジェリーナ。互いに惹かれ合う二人。評判を聞いてから、見るまでに随分時間が経ってしまったなぁ。看護婦役のウーピー・ゴールドバーグもうまい。
「オズの魔法使い」とのリンクも。

特典映像の監督の言葉も良かった。

別の道を歩んでいくが
その出会いは
心に深く刻まれる