11月末、個人的にびっくりすることがあった。





人生初の河川ランカー87cmゲット。
ヒットルアー、アイマ/コスケ110F。 


人間、不測の事態に直面するとバグる。

普段60の魚をターゲットとし、70の魚に狂喜乱舞する私にとって、この魚はあまりにも大き過ぎた。
現実離れし過ぎていた。
理解を超えた魚に対し、私は正直困惑している。
何と言えばいいのだろう…
裏山にいつもの山菜採りに出掛けたら、偶然ドラゴンボール見つけてしまった感じ?
どうしていいか分からない。
持て余す感がハンパない。
自分、山菜が欲しかっただけなんですけど…

そもそもこんなクソでかい魚は狙ってなかった。
自己レコードは73cm。
きよし師匠の「小さなことからコツコツと」然り、私が次に夢見てたのは70後半の魚だったのだ。
87cm…完全なキャパオーバー。
まだ出会うべきじゃなかった。
向こう10年の楽しみを一気に奪われた気がして、私は素直に喜ぶことが出来ない。

シーズン終了間際で気持ちはとうに枯れており、ギラギラした野心が失くなっていたことも大きい。
「さあ来月からは暖かいコタツで映画三昧だぞ〜!」なんて考えてる矢先のヒットだったのだ。

色々な意味で、実に不幸な出会いであった。




それでも、手放しで嬉しかったことが2点。

この魚は熊本のとある河川で釣れたのだが、4年通い詰めて漸くヒットに持ち込めた。
数にして18回目の釣行。
歴代釣果は2年目に釣れたフッコ1匹(50cm)のみ。
遠く離れたエリアだけに、通い続ける努力が実を結んでくれたことは感慨深い。

そしてお得意の橋脚明暗ではなく、自分の足で稼いだ「ゼロからの開拓ポイント」で釣れたこと。
地元アングラーには手垢のついた周知のポイントだったとしても、私にとっては未知の世界。
ここで結果を出せたことは嬉しかった。

良いことがあれば同等の悪いことがある。
験を担ぐタイプの私は、この先待ち構えるであろう特大の不幸の方へ既に関心が移っている。
未来が超怖い。
とにかく一に用心、二に用心。

正直な話、ただのラッキーヒット。
とても実力とは思えない。
もし再びランカーシーバスに出会えるようなことがあれば、その時こそ…80cmを意識した魚釣りをやってみたいなぁと思う。
今回は神様からの贈り物。