愛するリバーシーバスの釣り。

このゲームで私は独自の規定を設けている。


ランカー = 60cm


私にとって心のランカーは60cm。

世間様が何と言おうが60cm。

もちろん58cmは泣きランカー。

惜しくも届かず、今年も何度泣かされたことか…。 


世間との乖離は20cm。

マーフィーの法則ならぬアドバンテージ20の法則。

これが私だけの特別ルール。

そして、このお陰でシーバス釣りが常に楽しい。





2019年にシーバス釣りを始めた際、私はまず情報収集に明け暮れた。

どうやら世間的には80cmのシーバスを1つの目標/指針としているアングラーが多いようだ。


今夜もランカーが遊んでくれましたっ👍👍👍


SNSにはこんな投稿が溢れている。

シーバスビギナーにとってこれほど勇気づけられる言葉はない。

そんなおっきなヤツが頻繁に釣れるの?

シーバス釣りってすごい!

この釣りを始めて本当に良かった!!


………


4年半、釣れたことないです。

 

カスったこともない。

いや惜しかったなぁ、という思い出もない。

70の魚すら滅多に出ないのだ。

80を手中に収めるには、採寸を偽る以外に方法はない。





どうも世間とズレてるなぁ…。


きっかけは皆様方のSNSにおける釣果報告だ。


(例1) 年間に2桁ものランカーシーバスを射止め、90over混じりの特大すら頻繁に混ざる人。 

(例2) そこまでじゃないにしろ、それでもぽつぽつと、だが確実にランカーシーバスを釣り上げる人。

(例3) エリア的にランカーは厳しくても、常にあの手この手で無数のシーバスを高確率で釣り上げる人。

(例4) サイズに拘らないフリースタイル。四季折々のシーバス釣りをあるがまま、心ゆくまま楽しむ人。


(例5) 生涯打率1割未満、60cm超えを釣ろうものなら天にも昇る心地になれる安い中年。

サイズに拘らないフリをするのが得意な人。


うーん…

言葉を失ってしまう。

文字にすると(例5)キツいなぁ。


もちろん、もちろん。

シーバス釣りを長くやっているキャリア組と私(例5)を比べる事自体ナンセンス。

知識、経験値、熱意や努力…

逆立ちしたって敵わない。


ただ、この釣りをやってて何となく気づいた。

一般のアングラーがランカーを釣る感覚って、私で言うならスズキクラスと同じなんじゃないの?

だって皆ランカー目指してるんでしょう?

私だって真剣にスズキクラス目指してますよ!

それに、釣れた時の喜び具合が何だか似てる。





私が感じてきた世間とのズレの正体。

それは20cmほどの長さ。


これだったのか…。

やっと腑に落ちた。

アドバンテージ20の法則に則ると、びっくりするくらい世間と価値感が共有出来るようになった。

距離が縮まった。

ずっと生きづらいと思ってたシーバス社会に、漸く馴染めそうな気がする。


ある一般アングラーのSNS

【今年もう半分終わっちゃったのに、まだランカー釣ってないよ〜(泣)】


うんうん、とっても分かる!

夏までに60cm釣れてないとホント焦りますよね〜。

秋に外したら人生オシマイですよ?

ま、お互い頑張りましょうや!


ある一般アングラーのSNS

【いつかは叶えたいメーターオーバーの夢🥲】


同感です…私もいつか80cmの姿を見てみたい…。

って海では釣ってるんですけどね。 

あっゴメンナサイ…🫢

ま、お互い頑張りましょうや! 


ある一般アングラーのSNS

【秋なのに50前後のセイゴばかりで辛い(T_T)】


あっちゃー(苦笑)

それはキツい…でも30cmあればまだマシですよ!

私なんて先月遠征して20cm未満ですよ?ガハハ。

ま、お互い頑張りましょうや!



不思議だ…

驚くほどしっくりくる。



私は60cmの魚にランカー級の感動を覚える男。

誰よりも幸せで、この上なくシーバスライフを満喫している男。

人に笑われたって気にしない。

この世界、やっぱり楽しんだ者勝ちでしょう!