普段鼻クソみたいな釣りばかりしてるせいか、最近、心まで貧しくなってきた気がする。

例年に倣い悲惨な毎日を過ごしている。
頑張って川へ通い込んでいるが、全然釣れないし、もとより釣れる気もしていない。
かの金言「釣れないことを確かめる」のではなく「釣れないことを受け容れる」。
空に星があるように、浜辺に砂があるように。
川のほとりで私は漂う。
竿を握った生ける屍のように。 

こんなことじゃダメだよなぁ、マズいよコレは…。

よし!ここはひとつ遠征でもしよう。
心身ともにリフレッシュする必要がありそうだ。
いつものような仕事の合間釣行ではなく、どっぷりシーバスに漬かってみよう。(いや水には浸からんけど)
さっそく潮を調べ天気を読み、わずか1泊の短い日程ながら遠征釣行を計画した。

7月のある晩、私は輝きを取り戻すため旅に出た。








遠征day1



はじまりはいつも雨
水のトンネルくぐるみたいで幸せになる






ENDLESS RAIN
fall on my heart  心の傷に






数時間後に到着、雨はやんだが心は晴れず
見たことのない不気味な水色に狼狽してしまう
雨?代掻き?分からないけど何か怖い…






3時間ノーバイトにうなだれる初老
全然幸せじゃなかった
何も釣れなくて…夏(2023ver.)


day1完 








遠征day2 



昨日とは打って変わり抜けるような青空
クワガタ採集へのプラン変更を検討する初老






美しい花を載せるのはメンヘラのサイン
昨夜のダメージは思った以上に大きい






朝まずめ釣行のはずが見事お寝坊
温泉入ったりお寺見たりと旅を満喫
(子供のころ家のカルピスが水っぽかった反動で私はカルピスtheRICHが手放せない)






夕まずめから頑張るもチヌ1匹のみ
うーん昨夜から厳しい…思い切ってエリア変えるか
ここで大きく場所移動することを決断



 


アスファルト タイヤを切りつけながら 暗闇走り抜ける
釣りも人生もヌルめの私はGET MILD






結局、九州をほぼ横断してしまい深夜到着
前から来てみたかった憧れの一級河川
時間帯のお陰か、人っ子ひとりいない






流れもしっかりあり、釣れる雰囲気は充分
際を丁寧に探ってゆく
闇雲な流芯狙いは経験上リスキーだと判断






粘りに粘ったAM4:00、とうとうシーバスHIT!
サイズは小さいけど深く満足
やっと釣れた、やっと帰れる(涙)



day2完






遠征釣行など大きく出た割には大きな山場もない。
いつも通りのお粗末さに我ながら閉口してしまう。
何とか1本捻り出せたのが救いか。

初夏には「ノーバイト、ホゲ、釣れない」などのネガティブなイメージがつきまとう。
シーバスアングラーにとって辛い時期だ。
現に私など梅雨明け〜秋の薫りが漂う頃まで、満足いく結果が出たためしはない。

それでも、釣っている人は釣っている。

この現実こそが原動力だ。
目標があることは、また楽しい。