超人キンタマンこと金太満の父親が金太舞次郎(きんたまいじろう)であることは誰もが知る周知の事実だが、日本人男性のおよそ半数が洋服代に年間10万円以上つぎ込んでいることは意外に知られていない。
私たちは真実から目を背けてはならない。
金玉いじってる場合ではないのだ。
10万あれば何ができる?
高級SUVを颯爽と乗りこなす、サイドと後頭部を刈り上げたおしゃれイケメンへ問いたい。
ちなみに私はトライアルで購入したクロックスもどき(798円)を年中愛用する、軽バン乗りのうすら禿げだ。
10万あれば何でも買える。
スイッチヒッター85Sが50個買える。
X8アップグレード200mが30巻買える。
ステラも買えるし、モアザンブランジーノだって買える。
ダイソールアーなんて死ぬほど買える。
そう、10万円は大金なのだ。
夢すら買える。
釣り人であれば今一度よく考えてみる必要はないだろうか?
もし貴方が釣りを始めたばかりで、これからシーバス釣りに本腰を入れようと考えているのなら、今すぐ洋服代を見直すべきだ。
買い物する時間だって勿体ない。
ゼロにしろなんて無茶は言わない、出費を抑えるだけでいい。
その分を釣具代に廻せば、貴方のフィッシングライフはより素敵なものとなる。
10万の出費が7万になるだけでも大きい。
半分の5万で済めば尚幸せ、3万なら言わずもがなであろう。
かくゆう私も長いことユニクロ愛好家だったが、金のかかるシーバス釣りを始めたタイミングでしまむら愛好家へ変わった。
5年後は近所のバザー愛好家になってると思う。
高度経済成長期の真っ只中、詩人・寺山修司は若者たちへ言った。
「書を捨てよ町へ出よう」
時は流れて令和5年、私は言いたい。
「服を捨てよ川へ出よう」
20代早々にして洋服全般への興味を失ったせいで、ダサ男っぷりが加速した。
私はもともとファッションに無頓着だったが、社会人となり限られたお給料をどう配分するか思案する中、洋服代こそ真っ先に削減すべきと結論づけた。
好きなレコード/CDを買ったり、お酒を呑みに出掛けるほうが遥かに幸せじゃないか。
服買うくらいなら趣味に費やせ。
この決めごとは今日まで破られていない。
来世ではゼッタイ真反対の人生を歩むぞ!と涙に暮れた日々もあったが、この判断は間違ってなかったと今は信じたい。
「ダサい人」と認識されるのは確かに恥ずかしいことだが、一旦その壁を乗り越えてしまえばその先にはシャングリラが待っている。
辿り着いた者だけが知るユートピアがある。
失うものは何もない。
恐れるものなど何もない。
他人の目を気にすることなく生きるのは、とてつもなく自由なのだ!(但し常に後ろ指を指される)
中年となった現在、私の洋服への認識は
「暑い寒いへの断熱効果」
「着ていないと捕まる」
程度のことしかない。
仮に裸の大将のカッコで東京見物してこいと言われようが余裕。なにか相応の見返りがあれば楽勝でやれる。
要は「ちょっとダサくなるの我慢して洋服代を見直したらもっと釣具買えるんじゃね?」という、ただのウンコ話。
しょうもない内容でごめんなさい。
あまりに暇だったもので。
ここまでお読み頂いた方、貴重な時間を奪ってしまい心からのお詫びを申し上げたい。
あと、下手くそのクセに初心者へどうのこうの、偉そうに申し訳ない。
現実社会で頭を下げてばかりなので、威張ってみたくなっただけです。