嫉妬論民主社会に渦巻く情念を解剖する

またまた光文社新書!!
☆嫉妬感情が単に個人的なものではなく、私たちの政治や社会生活と
深く関わっている
 
※ねたみは完全に悪魔だとは言えない。苦しみの表れである。
※絵のように美しい風景をSNSでシェアすると他人を不幸にしてしまうかもしれない。
なぜなら彼らはここにこれないのだから。
※カント、他人の幸福が自分の幸福を少しも損なうわけでもないのに
苦痛を伴うという性癖
※嫉妬の対象は、時や場所や年配、世の評判などで自分に近い者
※ルサンチマンとは、ニーチェ(行動によって反応することができない
想像だけの復唱によってその埋め合わせをするような人)
※私の人生がうまくいかないのは、たまたま、偶然であると考えるから
自尊心を保てる。かりにそれが能力に基づくものと考えてするのならば
苦しい劣等感に満ちたものになってしまう。
※等しい人の中で、最小限の違いからの嫉妬がある。
嫉妬を民主主義から切り離せばという単純な話にならない。
嫉妬のない社会はありえないのである。
※メリトクラシ―とは、あなたの生活が苦しいとすれば
それはあなたの能力が欠落しているからだあり、適切な努力を怠っていたからだ、という考え方。
 
☆これはやはりでできました。マイケルサンデル
優秀な人の謙虚さが全くない。努力できたのもその環境に居れる強運をもったからだ。
始まりはあなたの努力でもなんでもない。だからエリートが謙虚にならなければ
格差を助長し貧困層との軋轢はいつまでたっても解消などできやしない。
嫉妬、ねたみは募るばかりっだ。。。
 
 
 
 
目次
プロローグ
第一章 嫉妬とは何か
第二章 嫉妬の思想史
第三章 誇示、あるいは自慢することについて
第四章 嫉妬・正義・コミュニズム
第五章 嫉妬と民主主義
エピローグ
あとがき