拝啓 イクノディクタス様

 

貴女のことが気になり出したのが、いつからだったのかもう思い出せません。

 

並みいる男たちを颯爽と蹴散らし、休まず走り続けた貴方を世間は「鉄の女」などと評していましたが、私には「繊細で可愛い栗毛の女の子」としか見えませんでした。

 

貴方の姿を見るたび胸が締め付けられる思いで「今日は無事に走れるだろうか」「とにかく無事に走ってくれ」そんなことをつぶやいていました。

 

そんな私の思いを知ってか知らずか、貴方はいつも全身全霊で走っていましたね。

その姿は今でも目に焼き付いています。

 

イクノディクタス様、貴女は私にとって永遠に忘れることのできない唯一の存在なのです。

どうか安らかに眠ってください。そしていつか私が貴女のところへ訪れた時には、少しだけ私を見てください。

 

ありがとうございました。

 

敬具