年長になると、就学に向けての動きが本格的になっていきます。


先週は、発達支援センターで行なわれた就学についての学習会に参加してきました。

といっても既に去年も一昨年も参加しており、話の内容については過去記事に詳しく書いてあります↓



長男が2歳の頃は、

「支援級か支援学校かで悩むのかなぁ〜…」

なんてぼんやり考えてたけど、年少の時点で支援学校を選びたいと決めており、年中の時点では選ぶも何も一択だなと実感していました。


そして年長の今、就学先について悩む必要はないという状態(自閉症、重度知的障害、発語なし。言語理解も乏しく、身辺自立はほぼできていない上に多動なため、常に見守りが必要)。

来年の4月に特別支援学校に入学させるため、見学や相談などを淡々と進めていくだけの就学準備となりそうです。学習会は一連の流れをいま一度確認するために参加したようなものかな。


支援学校と支援学級、それぞれに通うお子さんをもつOBのママさんが、

「支援学校と地域の学校の違いについて言語聴覚士さんに聞いたら『ズバリ、言葉が話せるか話せないかですね』と言われました。やはり地域の小学校は勉強するところ、支援学校は自立を目標とするところなので、それを踏まえたうえで将来の進路(福祉就労を目指すのか、普通に進学するのかなど)を視野に入れて選択されるといいと思います。先のことすぎてピンとこないかもしれませんが(笑)」

と話されました。やはり言葉でコミュニケーションを取れるか否かというのは大事な判断基準であるようです。そして、就学は先の先までも見据えて決めていかなければいけないということもよく分かりました。

※あくまでも私の住む地域の話です。


学習会のあと、教育委員会の先生とお話をさせていただきました。

現場に頻繁に顔を出される熱心な男性の先生で、去年の園訪問の際にはまだ年中だった長男を見に来てくださっており、本人のことも覚えていてくれていました。どうやら長男が、初対面にも関わらずその先生を気に入って甘えていたらしいです。


支援学校を希望していると話すと、流れをさらに細かく教えていただきました。


    

支援学校見学(親のみ)

市の就学相談会(相談したいことがあれば

参加する。必須ではない)

支援学校の教育相談(親子で行く)

教育委員会での審査(教育委員会関係者や支援者の話し合いのため、親は参加しない)

就学判定が出る


という流れだそうです。


私「ちょうど教育委員会審査の辺りで療育手帳の更新があるのですが…」

先生「そうですね、できれば間に合うように早めに更新できればと思いますが(1ヶ月前から更新できる)ちなみに現在の区分は?」

私「A2(重度)です」

先生「それなら、今のままでもよいと思います。入学前に最新の手帳の写しを学校に提出することになるので、その時でも大丈夫ですよ」

たしかにね…次に更新しても、A2のままかA1(最重度)になるかの違いしかないだろうし。


私「児童精神科にかかっているんですが、診断書は必要ですか?」

先生「診断はされていますか?」

私「はい、2歳の時に自閉症と知的発達症(知的障害)と。当時の診断書もあります」

先生「それなら新たに診断書を取らなくても当時のもので大丈夫です。療育手帳さえあれば十分ですよ」

療育手帳があると、就学に関してはかなりスムーズなようです。取得しておいてよかった…。


私「一応、地域の小学校にも見学に行ってみるつもりなんです。居住地交流もありますし」

先生「ええ、是非見に行くべきだと思いますよ」

私「居住地交流に関しては、正直迷っているんです」

何故かというと、長男は健常児の子と差がどんどん開いてきたから。何か一緒にできることがあるのか(少なくとも園ではほぼ別行動なので)心配でした。


「親御さんがするかどうか選択できるので、しないことを選ばれる方もいますが…居住地交流はすべきだと思いますよ。地域とのつながりもありますからね。学校同士で良い方法を考えてくれますよ」

先生は、そう言い切りました。

ついつい迷惑をかけないかと及び腰になってしまうけれど、まずは地域の小学校に行って雰囲気を見てから考えないと、と私も改めて気付かされました。

園で一緒だった子どもたちもいるし、成長と共に長男にも変化が出てきて、それがよい刺激となるかもしれない。


長男はいまだに言葉も話せずおむつも取れず、成長したとはいっても大変な子だとサラッと話した際、

「じゃあこれから、一緒に頑張って成長していきましょう」

と声を掛けてくれました。先生の言葉から、長男の成長を確固として信じているという思い、そんな中に私へのねぎらいも感じられる温かさがありました。支援が必要な多くの子どもたちを見てきた経験に裏打ちされた、静かに熱くて心強い言葉でした。本当に、いい支援者に恵まれているなぁと改めて感じました。


今住んでいる地域は、元々私と旦那には縁もゆかりも無い土地ですが、ここに移ってきて良かったなぁと思います。地域差ってすごくあるから。


その夜。

「支援学級か支援学校か?とか、もしくは支援学級か通級か?で迷う子の親御さんはとても大変だろうし、すごく悩むだろうなーと、(学習会の話を)聞いてて思ったわ」

と私が言うと旦那は、

「我が家はそういう苦労がないから、よかったのかもしれない」

と返しました。たしかに、そうかもね。


これから支援学校と地域の小学校の見学がそれぞれあるので、ちゃんと見てこようと思います。


就学先は支援学校一択!迷う余地のない、そんな我が家の就学に向けての記録ですが、もし興味ある方いましたらお付き合いください。