先週、発達支援センターで就学の学習会がありました。どの年齢の子の親でも参加できるというので、行ってきました!
教育委員会の方と、市内の小学校の教頭先生(通級指導をしている)、そして先輩ママさんを招いてのお話は、非常に勉強になりました。就学までの流れも分かったしね
就学の際、選択肢は4つあります。
①通常学級(1学級35人以下)
②通級指導教室(基本は通常学級在席。週に1回1〜2時間程度、個別指導を受けに行く)
③特別支援学級(1学級8人以下)
④特別支援学校(子ども2,3人にスタッフ1名)
詳しく聞くまでもなく、長男は特別支援学校一択だと思っている私。この学習会に参加して、その思いはさらに確固としたものとなりました
まず、特別支援学級と特別支援学校の決定的な違いは、クラスの人数ではなく教育課程(教育計画)だそうで。時間割で見ると分かりやすいよ、と教えてもらいました。
特別支援学校小学部1年の時間割を見ると、すべての1時限目の前半に『日常生活』という授業が入っています。
「朝の会のようなものですが、ここで衣服の着脱の練習や自分の体調•健康管理について学びます。なので支援学校に通ってるお子さんはわざわざ私服で登校して、1時限で体操服に着替えるんです」
時間割のほとんどが、身辺自立や日常動作など生活で実際に必要な事柄を学ぶ授業でした(ちなみに国語•算数•音楽•体育など通常学級でやる科目もあります。内容は全然違うと思うけど)。コミュニケーションや手先の感覚を鍛えたり、感覚統合などの授業もあります。療育みたいな感じでいいなぁと思いました
「この『生活単元学習』という授業では、買い物をする、レンジで料理する、ICカードを使ってバスに乗る、デジタル機器の使い方、あとは選挙の実演授業を通して意思表示の支援などもしています」
意思表示ができるって、すごく大切だもんね
一方、支援学級は1時限は国語、2時限は算数というように(当たり前ですが)勉強中心。時間割に『日常生活』等の授業も組み込まれていますが、支援学校みたいに毎朝わざわざ着替えの授業があるわけではないので、
•着替えができる
•トイレに行ける
•食事ができる
…など基本的に身辺自立ができていないと周りも本人も大変みたいです
あと、支援学級は休み時間等の見守りはないので、脱走や危険行為のおそれのある子には向いてないとのこと。先輩ママさんが話してましたが、発語がない子も基本的に支援学校らしい。やはりことばで意思疎通が図れないと難しいかな。
長男は、もうじき4歳。
発語がないだけじゃない。
着替えや食具の使用、風呂や歯みがきなどの身辺自立は絶望的。オムツが取れるどころか、園や療育の先生(いわゆる子どもを見るプロ)から「トイトレはまだ早い!」と判定されている。目を離せば脱走してしまう。高い遊具に登って手を離す、走っていて壁に激突するなどの危険行為もする。最近異食がひどい
あと2年で、支援学級に行けるほど成長するとはとても思えない。以前民間療育の児発管の先生に、
「地元の小学校(ど田舎でそもそも児童数が少ない)の支援級は、クラス人数も少なくて手厚いので長男くん行けると思いますよ!」
と言ってくれたけど…そうじゃない、人数や手厚さの問題じゃないんだよな。
だって私はこの子に、国語算数よりも親なきあとのために生活面での自立を学んでほしいんだもの。レンジで食事を温めたり、体調が悪ければ「お腹が痛い」「頭痛い」と意思表示できたり…その方が長男が生きる上でよほど助けになるだろうな
お話してくださった教頭先生には、重度知的障害を伴う自閉症のお兄さんがいるそうです。
「兄はほとんど話せませんが、お腹が空くと自分でレンジを使って料理を温めたり、ケトルでお湯を沸かしてカップラーメン作って勝手に食べてます。体調不良も訴えて(病院に連れて行って)と要求も出せるんです。すべて、支援学校での教育のおかげなんです。選挙も行くんですよ!福祉を利用させてもらっているから、ちゃんと自分で選ばないとって言うんです」
長男が自分でカップラーメン作ったら…
私は泣いてしまうだろうな
そんな未来が来るといいな。
来るように、努力しないといけないな。