街の鍵屋さん。安いは議論の余地があると思うけど、ちゃんと開けてくれました。


引越の準備で新居に向かう途中で鍵を失くしてしまいました。3月なのにとても暑い日で重たい荷物を持って地下鉄に乗ったのだけれど、あまりに疲れていたのか、ズボンのポケットに鍵を入れていました。そのポケットは物が落ちやすい事がわかっていたから普段は鍵を入れたりしないのに、不慣れな事をしていると、そういう事をしてしまう事がある。現在のマンションと新居のマンションの両方の鍵がついたキーホルダーを落としてしまった。鍵を失くした事なんてこれまで1度も無いのに。。


新居に到着した時に鍵が無い事に気づいたのだけれど、地下鉄で席に座った時に落としたに違いないと思いました。盗まれてしまわないように祈りつつ、重たい荷物を玄関前に置き、駅まで来た道を辿ったけれどやはり見つからず、北綾瀬駅で落とし物を照会。まだ失くしたばかりだし、届いているわけ無いと思いつつ確認したがやはり無い。


この日は日曜日で、翌日は仕事がある。この段階でいちばん重要なのは翌日の仕事ができる事だと思ったので、鍵の捜索は続けながら現住所の対応を優先する事にした。


現居のマンションは玄関がオートロックだが、部屋の鍵で開くようになっている。つまり部屋とオートロックの両方の鍵を失くした状態。


鍵屋を呼んだところでオートロックは開けられない。まずはスペアキーを管理会社が持っていないか確認するために、管理会社に電話したが、管理会社はスペアキーを持っていなかった。だが、オートロックの鍵は4千円で販売できるという事だったので、購入させてもらう事にした。あとひと月で引っ越しなのに。。


この段階で、午後1時で北千住にいた。自宅は中央区新富町、管理会社は新宿西口。オートロックの鍵は新宿に取りに行く事になった。日曜日に対応してもらえただけ有り難い。鍵を無くしたのが早い時間だったのも幸運だったと思う。


北千住でも落とし物を照会したが、まだ見つからず。往路は新富町から日比谷線で北千住、北千住からJR常磐線直通の千代田線で綾瀬、綾瀬から千代田線で北綾瀬という経路だったので、JRで鍵を落としたという可能性もあるのでJRにもWEBで照会した。


地下鉄新宿駅でも照会。鍵が見つからないので鍵屋に電話して鍵開けを依頼した。現居に17時待ち合わせ。もっと遅い時間になると夜間の料金が追加になるみたいなので、ギリギリという感じ。


管理会社で鍵を受け取ってから新宿駅でまた照会。まだ見つからず。


鍵屋さんと合流して先程購入した鍵でオートロックを解錠、部屋の前に到着。鍵屋さんは見ただけで鍵の種類がこうで、見積がこうと説明した。見積は3万8千円だったろうか。めちゃくちゃ高いと思ったけれど、ネットで調べてそれくらいかかるとわかっていたので、やってもらった。かつ、合鍵も無いので鍵自体を交換する必要もあり、それ込みで五万円強かかったが、もう一度呼ぶよりは安いので交換してもらう事にした。


見積もりにサインをしてから作業開始。

価格的には足元を見られているとはいえ、不愉快な態度をとっても得るものは何も無い。ペットボトルのお茶を買ってきてあげて、後学のためににこやかに観察させてもらい、質問とかさせていただいた。


最近は鍵穴はピッキング対策されているものが殆どなので、ピッキングして鍵をあけるなんてことは殆どしないそうです。おもむろにドリルを取り出してドアの覗き穴を破壊。覗き穴からカメラのついたL字型の棒を挿入して内部を確認。覗き穴とサムターンの距離を正確に測って棒の長さを合わせて再度挿入して、カメラを見ながらサムターンに近づけて、最後はバネの力でガコっとサムターンを回して解錠完了。あっけなくドアが空いてしまいました。話しなごらでなければ、穴あけから解錠まで5分くらいでいけたと思う。壊した覗き穴も新しいものをガコッとはめてワンタッチで完了。


これを見たらドアというのはセキュリティホールだらけだという認識に変わった。作業の方は、簡単そうに見えても、それは経験を積んでいるからできると言っていたが、経験を積めばそれくらいで開いてしまうという事だからやはりこの手法(サムターン回しというらしい)の対策は必要だと思う。


郵便を受けるポストのところからもできるのか聞いたら、可否でいえばできるが、難易度が高いそうで、おそらく角度とかポスト内側とかの問題だと理解した。また、対策があるか作業の方に聞いたら、覗き穴とサムターンの間に障害物があると厳しいと言っていた。ただ、障害物をおいてしまうと鍵を失くした時に鍵屋にも開けられなくなるという問題や、その時に鍵屋は障害物への対処費用を料金に上乗せするそうです。なるほど、確かにそうだと思う。完璧に対策するのはなかなか難しいから、結局のところ自分なりの対策を考えるしかないと思う。


解錠ができたところで鍵交換に入る。これもしっかり見学させてもらい、手順を確認できた。新居は自分でできそうと思った。


とても勉強になった。鍵を開けてくれてありがとう。おかげで路頭に迷う事もなく、翌日もちゃんと仕事ができました。かつセキュリティに対して気の引き締めもできたし、五万円なんて安かったと本気で思う。


ちなみに鍵は翌日東京メトロからそれっぽいのごあるから飯田橋まで確認しに来てくださいとメール連絡があり、確認しに行ったらまさにそれで、見つかりました。新居の鍵の対応までしなくてすんで本当に良かった。見つけて届けてくれた親切な方、東京メトロの方々、本当にありがとうございました。



紛失の問い合わせをWEBでしていたら連絡がきた。



見つかった!本当にありがとう。
ちなみに、鍵が見つかったので、鍵屋さんが鍵交換した手順を思い出しながら自分で元の鍵に戻しました。これは結構簡単だし、良い練習になりました。

カバー画像はイラストシティさん


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