2月初めにコロナ(オミクロン株)にかかりました | 人間と地球と文明と哲學

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私の夢「地球そして宇宙を、生命・命の楽園、愛と感謝、勇気と智慧、創造と學びの場とする」を具体的に表現する手段の一つとしてブログ始めました。

<人間と地球と文明と哲學> No. 27

 

2月初めにコロナ(オミクロン株)にかかりました。

その記録や分かったことなどノートします。

 

発病は1月31日夜中です。

気になることは、その2日前の夜、喉の左奥(気道)に腫れ物ができたようなコリと痛みが生じ、その痛みがしばらく続いたので「ガンでも出来たかな?」なんて心配したことがあったのですが、ひょっとしたら、その時ウイルスに感染したのかも知れません。

 

31日夜に何となく頭と体中の節々が痛くなり、寒気も感じましたが体温を測ると36.6℃で、「疲れが出たなー、風邪ひく前に早く寝よッ」と思って早めに寝ました。夜中に唸るような苦しみになり寝るどころでなく、体温は38℃になっていて、氷枕をして、薬は飲まないつもりでいたのですが辛くて我慢できずに市販のイブプロフェン製剤(リングルアイビーα200)を飲み、寝つくことができました。この薬は液状カプセルで効果が直ぐに現れるので、常備薬として家に置いてあるものです。

 

2月1日、2日と、ひたすら寝ていました。予定していたこともあったし食材も切れかかり買物にも行きたかったのですが、それどころの話ではなく、唸るような苦しさに我慢できなくなるとイブプロフェンを飲み、なんとか起きる事が出来た時に食事も済ませました。

 

2月3日に、何とか起きれるくらいに回復したので病院に電話し、2月4日に病院に診察を受けに行ってきました。今思うと、旧暦十干の「辛」の最後の数日で辛い日々をまとめて体験し、「寅」の始めの日から動き始められたと言う、なんと旧暦の暦通りの生活だったかと感心します。

 

病院でPCR検査を受けましたが、「金曜日なのでPCRの検査結果は3日後です。それでも、症状や、指の血中酸素飽和度の低さから、コロナの疑いが高いですね。今のオミクロン株は、普通の風邪と見分けが付き難いのですよ。」との診断で、陽性の連絡を受ける前の入院・宿泊療養を勧められました。

「コロナは、急変して重症化する可能性が、多いにあるのです。一人暮らしでは、急変してからでは遅いのですよ!、高齢者は特に‼」、と言うのです。

 

「ウチに猫がいるので、留守にするのはちょっと・・・・」と言うと、「入院・宿泊が難しい方には、自宅療養と言う手もありますが、あなたが倒れてから、猫は誰が面倒見るのですか? 猫も餓死しますよ。猫を他の方に預けるなりペットシッターさんにお願いできませんか?。宿泊ならPCR検査結果を待たずに今からでも入れますよ。検温と酸素濃度測定と看護師の健康チェックがあり三食つきです。私どもとしても、宿泊してくださるほうが、安心するのですが、・・・・」と言うのです。

「私どもからPCR検査結果を連絡しますので、それまでに宿泊か自宅療養か決めておいてください。」

という事で、薬を貰って帰りました。

 

薬についても、「体が発熱するのは、病原菌を退治するために体温を高くして体が戦っている証拠です。それを解熱剤で無理に下げると、病原菌が繁殖し易くなるのを手伝ってしまい、病の治りが遅くなるので、ウチでは解熱剤を処方しません。発熱すると頭が痛いし不快でしょうが、それでいいのです。体が『動くなじっとしていろ』と指令を出してるのです。だから、処方した薬以外は飲まないでください。」とのことで、漢方薬と、咳や痰を出しやすくする薬、うがい薬を貰いました。

それでも、その日の夜、またも頭も体も苦しくなり唸ってしまい、イブプロフェンを飲んで寝つくことができました。その事をPCR検査結果の連絡が来た日に言ったところ、「あれほど飲まないでくださいと言ったじゃないですか。もう飲まないでください。」と、たしなめられました。

 

 ■■コロナは急変して重症化すると言うので、何故か調べてみました。

コロナの症状が悪化すると肺炎にかかります。しかし人間は、二酸化炭素が吐き出せない状態には敏感でも、酸素の取り込みが悪い状態には鈍感です。息こらえをすると20-30秒で息苦しく感じるのは、血液中の二酸化炭素がほんのちょっと上昇したからです。ところが血液(動脈血)中の酸素飽和度は、平地で97%程度、富士山5合目で90%、山頂で80%程度まで低下するのですが、富士山山頂まで急激に登ったりして高山病にでもならない限り、低酸素であることを感じ難いのです。新型コロナ肺炎が重症化する人の多くは、数時間から半日の単位で、本人が気付かないうちに血液中の酸素飽和度が低くなり、80%から70%くらいまで下がって、肺の炎症と全身の炎症が一気に進み、即介入しなければ命に危険があるような状態になるのです。このような急激な悪化が、自宅療養中に不幸にも亡くなる主な原因のようです。

 

 

 2月7日の夜に、PCR検査結果が陽性との連絡が入りました。

今のオミクロン株は、感染して0.7日から4.9日(中央値2.6日)に発症するそうです。但し感染しても発症しない人も多く、陽性と確認された人および濃厚接触者とみなされた人でも、「7日間無症状であれば感染していない。」と保健所では判断するとのことです。また、発症した人は、「発症してから熱が4日間続けて37.5℃以下に落ち着いたら、療養期間終了です。」との事でした。体に抗体ができ、体がウイルス退治して熱が下がるのが、今までの株より早いのだそうです。

 

 

 ■■ウイルスに感染しても、発症する人/発症しない人に分かれるのは何故でしょう?

人体の感染防御は「自然免疫」と「獲得免疫」の2つの免疫システムで異物(ウイルス)を退治します。

異物(ウイルス)が体に侵入した時に、最初の「自然免疫」が攻撃を仕掛けて退治し、それでも撃退できない場合は、「獲得免疫」つまり過去に製造して有効だった抗体または新しい抗体を製造して攻撃を仕掛けて退治します。

私の場合、発病2日前に、喉の左奥(気道)に腫れ物ができたようなコリと痛みが生じたのですが、それは「自然免疫」が、ウイルスと戦っていたからかも知れません。

 

私のように発症する人とは、最初の「自然免疫」システムでウイルスを退治できず、ウイルスが細胞内に入り込み、「獲得免疫」つまり有効な抗体を適用してウイルス退治が完了するまでの間、体温を上昇させて、「自然免疫」システムがウイルスと戦っている人だと言えます。

 

発症しない人とは、気力体力が健康で免疫力が高く、ウイルスに感染しても、最初の「自然免疫」システムでウイルスを早々に撃退するので、発病に至らないのではないかと思います。

ワクチンとは、「獲得免疫」である抗体を、実際にウイルスに感染する前に体内で製造させておくための道具なので、ワクチンを接種しただけでは、気力体力も免疫力も弱まっている時は特に、最初の「自然免疫」システムでウイルスを退治できないので、「獲得免疫」の段階で発病します。但しワクチン接種済みであれば、発病しても既に有効な抗体が体内に出来ているので、重症化する前にウイルス退治が完了します。

ワクチンが、気力体力も免疫力も弱まっている高齢者に効果的だと言うのは、この意味ではないでしょうか。

 

私の場合、昨年7月にワクチン接種の機会があったのですが、接種していませんでした。

おかげで大変辛い思いをしてしまいました。

以上の理由で、マスクや手洗いやワクチン接種などで予防すると共に、常日頃の免疫力を高める食事と、常日頃の気力体力の健康を高めることが大事ですね。

 

 

 2月9日に自宅療養者向けの「食事一週間分?!」が届きました!

なんと、段ボール2箱の最短が今年6月で賞味期限切れとなる災害時用非常食と水一箱でした。確かに、コロナ感染者も、被災者と言えば被災者です。それに、備蓄してある災害時非常食が賞味期限切れになったからと言ってそのまま捨てるのはもったいないわけで、有難く頂きました。

療養期間中は外出できなかったので、ネットスーパーに宅配してもらおうと調べても今はそのサービスは無く、生協などの宅配サービスを調べても、どこもファミリー向けで、一人ではとても食べきれない程の量で、食材も切れて困っていたところでした。

 

 2月10日に保健所から「療養期間終了です」との通知が届きました。

 2月15日に酸素濃度を測るパルスオキシメータがようやく届きました。毎日98%の値で、後遺症も無さそうです。

 

 

 この度のコロナ感染体験では、久々に、一日中ゆっくり寝る時間を頂けました。おかげで、楽しかったり悲しかったり苦しい過去の事など、今までと違う、色々な夢を、沢山見てたような感じです。

また、コロナ重症化で亡くなる主な原因や、人の免疫システムについて調べることができたりと、健康であれば関心の無かったことなど知ることができて貴重な時間を頂けました。

 何よりも、ウイルスに感染しても、気力体力が健康で免疫力が高い人は「自然免疫」システムでウイルスを早々に撃退するので発症し難いという事が分かっただけでも、大きな成果だと思います。