命より大切なもの ―『葉隠』より― | 人間と地球と文明と哲學

人間と地球と文明と哲學

私の夢「地球そして宇宙を、生命・命の楽園、愛と感謝、勇気と智慧、創造と學びの場とする」を具体的に表現する手段の一つとしてブログ始めました。

<人間と自然とAIと哲学> No. 6

「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」

の文言で知られた
『葉隠』 (はがくれ: 江戸時代中期(1716年ごろ)に書かれた書物) 

があります。

執行 草舟(しぎょう そうしゅう)氏の

 『葉隠』 についての講演動画 (10mTV) を観ました。

「『命より大切なもの』 が分かって人間なんだよ。」 と言う言葉や、
「武士道」 と 「愛」 と言う意外な繋がりの展開、

「切腹」 の意味の話に引き込まれました。

以下、「こんなことを言っていました。」と言うノートです。


・・・・・・・・
「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」 の文言は、
単に 「死ぬことが目的だ」 と言ってるのではないよ。


「死ぬ気で体当たりしてこそ生き筋が見つかる」、
つまり、

自分が信じるもの・愛するもの・自分の命より大切なもの

を守るために、命懸けで生きることだと言うんだ。

 

人間は、自分の事よりも、

愛する者の為なら、何十倍も何百倍ものパワーが出るからね。
だから武士道とは、「愛」のために自分の身を捧げることなんだ。


(新渡戸稲造『武士道』では「義、勇、仁(=愛)、礼、誠、名誉、忠義」)

昔は、「家」、「家族」、「一族」、をすごく大事にした、
自分の命より大切なものなんだ。
だから、その家族への愛が強いほど、死に物狂いで死ねる。


「切腹」も、名誉回復、復活するために行うんだよ。
家の取り潰しが免れ、子供に家を相続して、やり直せるんだ。


今の「自殺」とは全く意味が違うんだ。
・・・・・・・・


今日はここまで。