前回のブログのつづきです。



あるセミナーで…



パートナーシップが

うまく行っていないと

答えた女性がいました。



「いま、彼と一緒に

住んでいるのですが…


なんだか最近

彼を見るだけで

イライラするんです。



私が仕事が忙しいのに

彼は、ちっとも家事を

手伝ってくれない。



帰ってきて、

家が汚れているのを見ると…



がっかりするような気分です。



そういうとき

すぐに私が

片づけちゃうんですが…



心の中では


『なんで、私ばっかり

やらなきゃいけないの?』


という怒りが

こみあげてくるんです」




そう言いながら…


彼女はそっと

となりに座っていた

男性を見ました。





なんと!




彼女の

パートナーである「彼」が

一緒に会場に来ていたのです。




彼は自分のことを

みんなの前で

暴露されたので…(笑)



頭をかきながら、

こう言いました。




「実は、僕もずっと

手伝いたいと

思っていたんです。



でも、僕が手を出す前に

ぜんぶ、彼女が

ひとりでやっちゃう。



たまに僕が手伝うと…


『やり方がおそいのよ!』とか


『もっとちゃんとやってよ!』と

口撃されるので…(苦笑)



もう手を出さずに

黙って見ていようと

思ってしまったんです」





すると、

講師の作家さんは

ほほえみながら…



「それじゃあ、二人とも

前に出てきてくれる?」



とふたりを

壇上にのせました。




観客が見守るなか、

壇上で向かい合って

恥ずかしそうに立つ二人。




すると、

講師の作家さんは

彼女にこんな

指示を出したのです。




「いまから僕が言う言葉を

彼に向かって

言ってもらえますか?



『私、大変だから、助けてほしいの』



もし、言いたくなかったら、

言わなくてもいいですよ」




「……」。




彼女は沈黙しました。




会場のみんなは

かたずをのんで

彼女がどうするのかを

見守ります。




静まりかえるなか

数分がたちました。




彼女はようやく

小さな声で、

その言葉を言いました。





「私、大変だから、助けてほしいの」



その言葉を言ったとたん…



彼女は胸に

かたくなに

しまっていたものが

崩壊したように…



はらはらと涙を流しました。





たぶん

いままで彼女は

ひとりでずっと

がんばってきたのでしょう。



つらいときも

大変なときも

ぜんぶ、ぜんぶ

自分でやって。




そのうちに

人に「甘える」ということが

できなくなってしまった。





彼氏にも

甘えたいのに、

うまく甘えられない。




その自分に対する

イライラが…




仕事にも、

プライベートにも

影響していたのでしょう。







講師の作家さんは

こんどは彼に向って

こう言いました。





「さあ、彼女をぎゅっと

抱きしめてあげてください」





彼は、みんなの前なので

ちょっとテレていたようですが…




それでも

彼女をぎゅっと

抱きしめました。





会場はものすごい

拍手の海。





祝福の拍手を

みんなで

力いっぱい

二人に贈りました。





すると

彼女の顔つきが


前とは

変わってきているのに

気が付きました。




テキパキして

「すきのない顔」を

していた彼女が…




おだやかで

女性らしい可愛らしい顔に

なっている!





たった一言を言うだけで…




こんなにも顔が

違ってくるのかと

思いました。







この日、私は


「素直に助けてもらうこと」


の大切さを学びました。







つらいとき。


大変なとき。


何かで困ったとき。



あなたは



『私、大変だから、助けてほしいの』



と人に言えますか?




これからは

「共存・共生の時代」。




助け、助けられ

生きて行く時代です。




素直に、人に助けてもらうこと。


大切にしたいですね♪





今日も、ありがとう。

いつも、ありがとう。



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