大学時代に恩師にもらった

「あるひとこと」

によって、

私がいまのお仕事をめざした

お話のつづきです。



ぼんやりと、のんびりと、

学生時代を過ごしていた私が、

唯一楽しみにしていたのが、

「マスコミ学・メディア学」

という授業でした。



その講義は、

現職の新聞記者の先生…(S先生とします)が

講師としてきてくださって、

実際の仕事のやり方などを

教えてくれるものです。



S先生は、ほかの先生方とは

いっぷう変わった雰囲気がありました。



なんというか…



とても話しやすくてオープンで、

学生のことを

「ひとりのともだち」

と思って接しているような感じ。

非常に気さくな雰囲気をお持ちでした。



S先生の授業も、変わっていました。




90分間の授業の内容が、

「ほぼ雑談」。




いま世間で話題になっている

ニュースや情報の

裏側にある事実を、

わかりやすく、

たのしく、

教えてくださるのです。



それは政治であったり、

環境問題であったり、

ときには芸能ニュースでも

ありました。



当時、アイドルの絶頂だった

宮沢りえさんが

「サンタフェ」という写真集を

突然発売して

大きな話題になりました。



その写真集を

いちはやく学校にもってきて、

こっそり授業で

学生に見せてくれたのも

S先生でした。




「世の中には、

いろいろな人がいて、

いろいろな考え方があるんだよ」




「たくさんの情報の中から

真実だと思うことを、

自分で選択していくことが大切なんだよ」




「表現しようと決めた人は、

どんなことがあっても

自分らしさを失わずに

表現し続けること」




そんなことを

S先生の授業から教わりました。




S先生のお話は、

私がいままで知らなかった世界。



とても自由で、ワクがなく、

でも、だからこそ

真実を選択する目が必要となる。



本当の「マスコミの世界」を見た気がしました。



そして、S先生の授業で、

ある課題が

出されることになりました。



「自分の中で

鮮烈に印象に残っている思い出を

レポートしてください。

タイトルも文体も、

自由に書いてください」



といったような内容だったと思います。



その課題で、

私はある「言葉」を

S先生からもらうことになるのですが…



このお話の続きは、次回に書きますね。



今日も、ありがとう。

いつも、ありがとう。


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