子どものころから大好きな本で、

いまでも、ときどき、

読み返している本があります。



ローラ・インガルスワイルダーの

「大草原の小さな家」シリーズ。




いまから100年以上も前の

アメリカの物語です。



ローラという、

元気で好奇心旺盛な

女の子が主人公。



勇敢で、なんでも知っている父さん。


やさしくて、料理が上手な母さん。


おしとやかなお姉さんのメアリー。


かわいい妹のキャリーとグレイス。



ローラのお父さんは「開拓者」で、

一家は、さまざまなところに移り住みます。



ローラ一家は仲が良くて、

幸せなことも

たくさんあるのですが、

苦しい「逆境」も、

なんども、なんども、経験します。



大草原が、火事になってしまうこと。



せっかく開拓した土地なのに、

立ち退きを要求されてしまうこと。



父さんが、大切に育てた小麦を、

イナゴの大群に食べられてしまうこと。



町に行った父さんが、

吹雪で遭難し、

帰ってこれなくなってしまうこと。




ムクドリの大群に

畑を荒らされてしまうこと。



家族全員が猩紅熱(しょうこうねつ)に

かかってしまうこと。






どんなに逆境にあっても、

ローラの父さんは、

こう言います。



「終わりよしは、すべてよしだよ」



そして、



「“大きな逆境”のときには、

必ず、“小さな幸せ”がつきものだよ」





たとえば、

ムクドリの大群がトウモロコシ畑にきて、

全滅的に食べられてしまっても、

父さんは、必ず小さな幸せを

必ず見つけようとするのです。


父さんが、

何羽かのムクドリをつかまえて、

母さんが、

それで美味しいチキンパイを作り、

一家でささやかな

ご馳走を食べるのです。



こんなふうにして、

なんども

なんども、

やってくる逆境を

ローラ一家は、

みんなで乗り越えました。




今日、

この物語のことを

ふと思い出しました。




大人になった

いまの私にも、

ローラの物語は、

勇気を与えてくれるのです。




私にとって、

たいせつなたいせつな

殿堂入りの愛書なのです。





今日も、ありがとう。

いつも、ありがとう。


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