19世紀のおわりごろ、ヨーロッパの生物学者たちは、性ホルモンを発見したときに「これで性の秘密がわかった」と大喜びしました。
性ホルモンというのは、男性ホルモンのテストステロンは男らしいからだをつくり、女性ホルモンのエストロゲンは女性らしいからだをつくります。
性ホルモンは、こころの性と身体の性が異なる性同一性障害の人たちを異性化するために使われる場合もあります。
だけど、性ホルモンはこころまでは作りません。
仏教哲学者たちは、ヨーロッパで性ホルモンが見つかるずっと前、お釈迦さまが生きているころに、性別をつくるエネルギーを知ってました。男と女をつくるエネルギー。性色です。「しょうしき」と読みます。
性ホルモンであれ性色であれ、二種類です。男と女です。いつから二種類になったかのかはわかりません。ひとつでは物足りなかったのかもしれません。
性別をつくる物質(エネルギー)は植物にもあります。
男と女の異なった二つのエネルギーがお互いに引き寄せ、引き合う。だけど、異なるといっても、紙一重の違いです。
性ホルモンにしても性色にしても二種類あるのは、子孫をつくるためです。新しい命をつくるため。新しい身体をつくるために二つあるのです。それはすべての生命にあてはまります。
だけど、プラスとプラス、マイナスとマイナスでは、反発しあうかもしれません。最近、同性愛の人たちに対する理解が進んでいます。あまり深く突っ込みませんが、たとえ、プラスとプラスの食い合わせでも、一方はマイナスの役目をしなければ、ぶつかり合ってしまうことになります。
でも、子孫を作り、あたらしい命をつくるために、男と女の二種類のエネルギーがあることは、とても神秘的で美しいことなのです。
