タイガース好調で阪急阪神HD増収増益 宝塚歌劇団には懸念も
10/31(火) 20:13配信

産経新聞
会見する阪急阪神HDの大塚順一執行役員(右)ら=31日、大阪市内(黒川信雄撮影)

プロ野球・阪神タイガースの好調な成績を受け、親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)が31日に発表した令和5年9月中間連結決算では、スポーツ事業を含むエンタテインメント部門の売上高が前年同期比14・4%増の494億円となった。阪神の本拠地である甲子園球場(兵庫県西宮市)に隣接する駅を持つ阪神電気鉄道も定期外収入が17・5%増の112億円となった。

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阪神は今年、18年ぶりにリーグ優勝を決めるなど好調で、公式戦主催試合の入場者が増加した。大阪市内で会見した阪急阪神HDの上戸(じょうと)健司執行役員は「入場券の販売収入だけでなく、甲子園球場の売店や食堂なども直営しており、その売り上げが伸びた」とした。

エンタメ部門は、所属の俳優が9月末に急死し、一部公演の休演が続く宝塚歌劇団も含まれる。宝塚は前年同期に新型コロナウイルス禍の影響を受けたこともあり増収だった。ただ、休演が長引けば通期業績に打撃を与える可能性がある。

阪急阪神HDの大塚順一執行役員は会見で「(俳優が)亡くなったことを非常に重く感じている。現在、原因を調査中で、その結果を踏まえて改めるべきことは改める」とした。


阪急阪神HDの決算は、売上高が4%増の4856億円、最終利益が44・5%増の448億円で増収増益だった。