岸見一郎先生の看護師向け「幸せになる対人関係受講しました!

『まかせる子育て』の長谷静香です。

先週日曜日、『嫌われる勇気』の岸見一郎先生の講座を都内に受けに行きました。

看護師向けの講座ということで、来年度、看護学生さんの講義に携わることになっている私は、これは!と思い、1週間前に知ったのですが、家族に協力をお願いし、受講を決めました。



会場には、120名ほどの方が参加されていました。

壇上には、NHKの『100分de名著』で、画面の中にいらした岸見先生のお姿。(ミーハーな私)

私は、少し後ろの席でしたが、しっかりお顔が見えて、お話を聴くことができました。

テキストもしっかりしたものを準備していただいていました。



目次の内容は、講座の募集のページにも書かれていたので、ご紹介しますね。

1.対人関係の基本を知る
・叱ること、ほめることの問題(「対等の横の関係」)
・勇気づけ(「貢献感」を持てる援助)
・課題の分離・・・など


2.場面別 よくあるナースの対人トラブル
【場面1】なぜ緊張するのか、克服の仕方を学ぶ
【場面2】失敗したときの対処と上司の対応を学ぶ
【場面3】難しい(と見える)患者の行動と心理を理解し、対応を学ぶ

3.今ここを生きる~病気と死について~
・病気と死についてどう考えるか?
・患者から見た看護師像について


岸見先生のお言葉が、厳しく、そして、温かく心に響いてきます。

どうしてもサインをいただき、お写真を一緒に撮りたかった私・・・。

どうしよう・・・と思って、休憩時間に、部屋の外に、出たら、会場の後ろのドアから、
そっとのぞかれている岸見先生を発見!

ドキドキしながら、話しかけて、お願いしました。
すると、快く、サインもお写真も引き受けてくださいました♪





講演会中、質問用紙に、質問がある人は書いて、先生がそれを見て、
答えてくださるということも、ありました。

私も、一つ質問しましたが、答えてくださり、うれしかったです。
看護師としてのお悩み、母としてのお悩み、色々なご質問が出ていました。

岸見先生は、ご自身も、ご病気になられ、ご入院されていたので、患者としての目線、介護者としての目線、そして、カウンセラーとしての目線。

色々な立場でのお話をしてくださいました。




心に残った言葉は・・・・。


『人生を先延ばしにしない』


私たちは、明日が必ずやってくると思い、毎日を生きています。

でも、それは、分からない。


岸見先生のお話のたとえでお伝えすると・・・。


『たとえば学校に行かない子供がいる。

それは、すでに起こっていること。

ならば、今日、この日を、その子と仲良く過ごしてみよう。

それでいいのではないか?

毎日を丁寧に生きていく。

それが大事なことなのでは』


ということをお話しされました。




最後は『死』について。


先生独自の死生観に触れ、私は、9年前に亡くなった父のことを思い出していました。


父は、2005年の12月12日に、肺がんを指摘され、
翌2006年の12月12日に自宅で亡くなりました。

12月12日は、私たち夫婦の結婚記念日でもあります。




先生の死のお話の中で出てきた、内村鑑三の『後世への最大遺物』


父は亡くなったけれど、私にも、家族にも、色々なことを残してくれています。



正直に生きるということ。

思いやりの気持ちの大切さ。


なかなか、父の想いを、子ども達に、伝えることはしていなかったのですが、
父は、こういう人だった・・・こういう思いを持って生きていた。

というのを、伝えていきたいなあと思いました。


看護師としての対人関係を学びのために行ったのですが、
死・生きることに向かい合う、厳かな時間になりました。
(もしかしたら、私だけかもしれませんが・・・・)


このようなお話をしてくださった岸見先生に、心から感謝しております。



そして・・・。

知らない人ばかりの中、ある方とお知り合いになることができました。

岸見先生と、その方、Iさんが、私の席のすぐ後ろで、お話しされていたので、
つい、お声掛けしてしまいました。

でも、気さくにお話ししてくださって・・・・。

私の二つ前のお席にお座りだったIさん。
(この席にも、意味があったのかも・・・・)


休憩時間は、二人で、アドラー心理学について、語り合っちゃいました♪
Iさん、ありがとうございました。



今回の学びを、今、来てくださっている受講生様にはもちろん!来年度からの看護学生さんたちへの関わりに生かしていけたらな~と思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
『勇気のしずく』の長谷静香でした。


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