動物救援隊 東京福島茨城方面部隊 nekoneko


泣かないで  いつかの雨の降る日に  抱き上げて傘に入れてくれたね

「美しい」と言ってくれたグレーの瞳は  もうないけれど  心では、見つめているの

泣かないで  お母さんとはぐれて泣きたいとき  一晩中そばについていてくれたね

涙の頬を撫でてあげる肉球は  もうないけれど  心はいつもそばにいるの

猫のわたしが病気になったとき  人間のあなたは気づいてくれた

はたらきもののゲンパツくんが病気になったとき  どうしてだれも気づかなかったんだろう?

猫のわたしが死んだとき  人間のあなたは泣いてくれた  たくさん人間が死んだとき

同じ人間のだれかさんは  どうして泣きもしないんだろう

泣かないで  ぬくもりをあげることは  もうできないけれど

悲しまないで  あなたの心のすみに  置いてくれるだけでじゅうぶんだから