クライアントさん:「私、今の状況も、自分も本当にイヤで・・・変わらなきゃとは思うんですけど、どうしても変われないんです」

 

ノンモ:「人って、なかなか思ったようには変われるもんじゃないですよね」

 

PK-PN:『変われるよ』

 

クライアントさん:「今まで何度も自分で変わろうとしたんです・・・前を向かなきゃと思って・・・もう抜け出したくて・・・でもやっぱりダメなんです」

 

ノンモ:「わかります・・・人が自分を変えるのって、そんなに口で言うほど簡単じゃないですもんね」

 

PK-PN:『難しくないよ』

 

ノンモ:「(心の中の声)ちょ、ちょっとォ・・・!今、クライアントさんとセッションしてるのに、いちいちチャチャ入れて来ないでよ!」

 

PK-PN:『だって・・・”変われない”も何も、人は黙ってたって変わっていくものなんだよ。

 

世の中はすべて「諸行無常」なんだよ。「この世のすべてのものは移り変わり、また生まれては消滅する運命を繰り返す。永遠に変わらないものなどない」んだよ。それが、この時間と物質の存在する世界の“自然の摂理”であり“宇宙の法則”なんだよ。

だから、むしろ自分が変わることを拒んだり、たとえ嫌がったとしても、変化の時は必ず訪れる・・・。逆に言えば「変わりたいのに変われない」というのは3次元においては不可能な話なんだ、肉体的にも精神的にもね。

 

前に、人間は11年ごとに人格が変わる”11年周期”の話をしたよね?本人が気付いているかどうかは分からないけど、人間の脳は必ず11年周期でその人の人格をガラッと“別人”に変える・・・。だからすっごく久しぶりに会った友達と以前のような気持ちで食事に行ったりしても、なんかシックリ来なくて、話も嚙み合わなくて、そのうちまた連絡を取らなくなっちゃったりする。

 

ここで言う“人格”というのは、もちろん性格や趣味、価値観や考え方も含まれるんだけど、そういった“人格”がそれぞれに変わってしまえば、相性なんかが合わなくなるのも仕方ないことなんだ。それは友達だけじゃなくて、家族間や夫婦の間でもね。

 

でもね、「人それぞれの内面が変わる=必ず相性が不一致になる」とは限らないんだ。さっきも言ったように、この世の全ては諸行無常で、人間の人格に限らず、形あるものも無いものも、必ず(そのスピードは各々で異なったとしても)何もかもが変化していく。その“変化”の舵を良い方向へ向ければ、人間関係だって以前にも増して良くなれるんだよ。

 

人は「変われない」んじゃなくて「変わり方が分からない」、もしくは「変わるのを拒んでいる」ケースが多い。とくに後者の「変わるのを拒んでいる」ケースでは、例えば口で「変わりたい」と言っていても、変化することを実際には怖がっていたり、億劫に思っていたり、変わった後で今より悪い結果が待っていたらどうしようと不安だったり、また変わった自分が幸せになれなかった場合にもう自分が不幸である“言い訳”ができなくなってしまうから、無意識の中で変化することを避けていたりする。

 

あと逆に、今が満たされているから「変わりたくない」人だっているよね?そういう人は変化が起こってしまった後で「あぁ、前の方が良かった・・・」と嘆いたり、不満を口にするかもしれない。でもね、嘆いたところで、じゃあその“前の状態”が永遠に続いたのかと言えば、そんなことは絶対にあり得ない。前の状態だって、いつかは必ず移り変わっていくんだ・・・。諸行無常からはこの世の何事も免れられないんだよ。

 

ま、いろいろ言ったけど、シンプルにまとめると「変われない」と思っている人も、「変わりたくない」人も、必ず「変わっていく」ということ・・・。

 

だからね、どうせ悩んでも、拒んでも、嫌がっても、逆らっても、駄々をこねても、変化しちゃうものは変化しちゃう運命にあるんだったら、どんどん押し寄せてくる”諸行無常”の波にグッと足を堪えて逆らおうとしないで、もういっそのことその波にカラダを乗せちゃった方がいいんだよ。そして、どうせならその波の進む方向に合わせて気持ちよく手を漕いで、後ろを振り向かず、ポジティブな気持ちで未来の自分へ進むんだ。

 

つまり、Change(変化)をChanceに変えてしまうんだ。Chanceには「機会」の他に、「好機」や「幸運」という意味も含まれている。

自分次第でChangeをChanceにできるんだよ。


 

問題は「どうやって?」だよね。

 

そこが “Your Thoughts Become Reality(頭で考えることは現実化していく)” であり、“You Become What You Believe(自分は自分の信じる自分になっていく)” なんだよ。

 

まずは心を落ち着けて、目を閉じてごらん。そして瞼の向こうに3本の道を見てごらん。

 

それぞれの道の先には未来の自分がいる。

 

一本目の道には、「変わりたいけど変われない」と言い続けながら、諸行無常の波に押されてジリジリと変化している自分に気付かず、いつまでも下を向いている自分・・・。

 

二本目は、「昔の方が良かった」と言って後ろばかりを振り返り、諸行無常の波に逆らって逆行しようとしながらも、どんどん未来へ押し流されていく自分・・・。

 

三本目は、諸行無常の移り変わりをChanceとして、自らの意思で波にカラダを乗せて、自らの意思で行き先の舵を取りながら、自分が一番ラクでいられる自分(何かにいちいち感情を揺さぶられてムキになったり、立ち止まってくよくよ悩んだり、なんでも頭が痛くなるくらい深く考え過ぎたり、裏を読み過ぎて常に不安だったり、他人の行動に自分の”正義”を押し付けようとせずに、肩の力を抜いて、自分に対しても、他人に対しても、世の中に対しても、穏やかで、寛大で、心に余裕があって、いつもその瞬間、その瞬間の目の前の景色を楽しむこと)を選択している自分・・・。

 

それぞれの道の先には違った人格の自分が存在する。どの自分に移り変わっていくかは、今の自分によって変わるんだ・・・。

 

幸せな人にもなれる。楽観的な人にもなれる。善い人にもなれる。好かれる人にもなれる。世の中をうまく渡れる人にもなれる。逆にイヤな人にもなれるし、嫌われる人にだってなれる。人間関係がうまく行かず周りからどんどん孤立していく人にもなれる。他人を幸せに出来る人にもなれるし、不幸に落とす人にもなれる。

 

そして自分もこの現実世界にいながら、光の中にも闇の中にも暮らすことができる・・・。

 

すべてが自分次第・・・すべて“移り変わった”未来の自分なんだよ。だから、ほら、それぞれの道に立つ自分の前まで行ってごらん。そしてそれぞれ3人の自分の顔を覗いてごらん。3人の自分から放たれるエネルギーを感じてごらん。

 

その時、その3人がそれぞれ自分に「なんて言ってくるか」が問題じゃないんだ。また「どの道を選ぶべきか」も重要じゃない。その時、一番大切なのは、その3人の自分を目の前にして、今の自分が「なにを思うか」なんだ。「どんなことを言いたいか」なんだよ。

 

するとね、足が勝手に動くんだよ・・・。

 

ほら、諸行無常で変化を遂げた自分が、それぞれ3本の道の向こうにいるよ』

 

ノンモ:「ほら・・・変化を遂げたあなたがそれぞれ3本の道の向こうにいますよ」


『そしてキミの言葉を待っているよ・・・』

 

ノンモ:「そして、あなたの言葉を待っていますよ・・・」