今回のミッション旅行で、アメリカの”砂漠地帯”といわれるアリゾナ州やユタ州、ネバダ州、ニューメキシコ州方面に行き、まず一目瞭然で感じたのが「な、なんでこんなに青々(緑々?)してるの~😲!??」ということでした。

 

去年、ホピ族の居留区を含む同じ方面にミッションで行った時、もう「これは本気でヤバいかも知れない💦」と思うくらい、川も湖も枯れ果てて、見渡す限り赤茶色の乾いた風景が広がっており(まぁ、それが理由で雨を降らせるミッションに行き、真っ黒なストーム雲たちに行く先々を囲まれて怖い思いをした訳ですが😅)普段は観光客でごった返しているアリゾナ州の有名なペイジという町ですら人影がなくて閑散とした状態だったんです。

 

そ、それなのに・・・!!

 

今年ペイジに行くと、パウエル湖にはたっぷりと水が貯まっていてリゾートやマリーナが再開し、グランドキャニオンやアンテロープキャニオン、ホースシュー・ベンド等の観光も通常通りに開かれていて、2件隣り合わせで営業している中華料理店の前には3台の巨大な中国人観光バスと2台の韓国人観光バスが停まっており(←この手の観光バスは大抵ラスベガスから来ている)パートナーと「まぁ、町がまた活気づいたのは良かったね!」と語り合いつつ、中華料理を食べるのを断念してそそくさとペイジを去って行った次第でした。

 

そんな風に、たった一年で川や湖の水位がドラマチックに上昇してしまうほど雨が降り続け、砂漠地帯が青々としたのは現地の人たちにとっても嬉しいビックリだったようで、本当に今回、会う人、会う人が口を揃えて「こんなに緑がたくさん生い茂ったのは本当に何十年ぶりよ!」とか「今までの人生でこの地域が緑で囲まれたのを見たのは初めてだ!」と、心なしか皆さんとっても幸せそうな笑顔と穏やかなエネルギーを振り撒いているのを感じました✨✨

 

 

『・・・いや、それは「心なし」じゃなくて、本当にそういうエネルギーを発していたんだよ。もちろんそれは乾いた地に雨が降って、川や湖が復活し、緑も生い茂ってきたことへの喜びもあるけど、それだけじゃなくて、樹々や草花からは〇〇が(←「〇〇」の部分は言葉じゃなくイメージや感覚で教えてくれるので、後から自分でググってみたら「フィトンチッド」という化学物質らしい)発散されるんだよ。

 

フィトンチッドには数値化できるくらいに明らかな肉体面・精神面への利点があるんだ。例えば一般的に知られているような、

 

·         免疫システムを高める

·         血圧を下げる

·         ストレスを軽減する

·         気分を改善する

·         ADHDの子供でも集中力を高める

·         手術や病気からの回復を早める

·         エネルギーレベルを高める

·         睡眠を改善する

 

なんていうのは実際のことだし、フィトンチッドを体内に吸い込むことで、人間の体は“ナチュラルキラー細胞”と呼ばれる白血球の一種を増加&活性化させる。これらの細胞は人間の体内の腫瘍やウイルスに感染した細胞を消滅させる役割を持つんだよ。

 

また、人間は樹々や植物のそばである一定の時間を過ごしたり、眺めたりしていると、血圧を下げるばかりじゃなく、ストレスに関連するホルモン(コルチゾールやアドレナリン)まで下げてくれる。

 

「森林浴」という言葉は、1982 年に日本の農林水産省が作った用語だけど、忙しい日々や都会の生活から離れて樹々が出すフィトンチッドを吸い込み、ストレス解消や健康増進を目的として森林を訪れることを意味している。“森林”というと田舎や自然のある場所にわざわざ時間を掛けて行かなきゃいけないイメージもあるけど、別に「都会林」と呼ばれる公園や街路樹、庭園なんかで緑を感じるだけでも絶大な効果があるんだよ。

 

アメリカでは薬物やアルコール依存症の人たちの為のリトリート施設を必ず森林に囲まれた場所に設けている。また病院なんかもなるべく緑に囲まれた環境に作るようにしている。これは入院患者の窓の外に“グリーン・ビュー(緑の風景)”があることで、恐怖や不安、痛み、苦しみなどによるストレスから解放されて、手術後の患者においては在院期間も短く、鎮痛剤の服用量が少なく、術後の合併症が起こる割合も少なくなるんだ。

 

人間は現代科学で説明や証明ができる以上に、スピリチュアル面でも自然界の助けを受けて生活してきた。それはフィトンチッドを発散する森林や樹木だけじゃなく、動物たちにしたって、川や海や湖の水にしたってそうだよ。でもね、「科学」が発達して人間の生活が便利になることで、同時に自然界との繋がりが切れていってしまった。アメリカの15の州では、人々による木々の伐採や火事、エメラルド・アッシュボーラーという昆虫(木を主食とする緑のタマムシ)の被害によって大幅な地域で森林が消滅し、その結果、たった3年間で肺疾患関連の死亡者が6,000人以上、心臓病関連の死亡者15,000人以上も増えてしまったんだ。

 

今、そんなアメリカの大地にアンガクチーナ(ホピ族の“雨”を司る精霊)が水をもたらし、樹々の失われてしまった地域や乾燥した土地に緑を復活させている。たった1年で砂漠地帯が緑に覆われるくらい、植物たちの生命力は強いんだ。

 

 

でも残念なことに、それと同じくらいのスピードで愚かな一部の人間が火の不始末とか禁止されている場所での花火遊びなんかによって大規模な山火事や大森林火災なんかを起こしてしまっている。

 

キミだって今回、見たでしょ?何百年も(ともすれば何千年も)前にネイティブアメリカンによって描かれた岩肌の歴史的ペトログリフを、ハイキングで来ていたアメリカ人の子供たちが面白半分に石をぶつけて破壊していたのを・・・。その場にいた母親も、子供たちを注意するでもなく、笑いながら子供たちに好き放題させていた。また、ある国立公園では「絶対に自然界の動物には触れちゃいけない」と散々言われているにも関わらず、インスタに投稿したいばっかりにバイソンの赤ちゃんを抱えて写真撮影をした為に、もう自然界に戻すことが出来なくなってしまって、国立公園のレンジャーはその仔バイソンを処分しなくてはならなくなってしまった。

 

これはアメリカにおける「自分のしたいこと・自由を尊重しなさい」とか「あなたは誰に何も云わさず、自由に生きていいのよ」という『自由』と『自分勝手』を履き違えてしまった社会の間違った教えの成れの果てだよね。

 

今のアメリカが真っ二つに分かれているのは周知の事実。片方は『自由』を、もう片方は『自分勝手』の政治を掲げている。後者の政治がアメリカを支配した時、どうなるかは考えなくたってわかるでしょ?いや、これはアメリカだけの話じゃない。今、世界中で『自由=自分勝手』と勘違いして、間違ったことを「間違っている」と家族や社会が注意すら出来ない時代になってきている。

 

それでもね、自然界は健気なんだよ。割れたアスファルトの隙間から生命を育もうとするように、亀裂の入った人間の心をフィトンチッドで癒そうとしている。

 

 

ほら、去年と同じ場所をキミが今回のミッションで訪れて、砂漠地帯の水量と緑が増えた以外に、なにか肌で感じたことがあったでしょ?』

 

え・・・?えっと、そう言えば人々がちょっと・・・いや、ちょっとどころじゃなくて、今までに感じたことのないくらい、みんな凄~く親切で優しかったような気がする・・・かな?

 

『そうなんだよ。世界中でほんのちょっと緑が復活するだけでも、人々がそこから受ける影響はこんなにも違うんだ。キミの場合、真っ二つに分かれてしまったアメリカの右派 or 左派をそれぞれ支持する州を(アメリカ50州のうち、45州も)車で訪れ、自分の目で見て、自分の足で歩いて、実際に人々と会って会話をして、自分で体験している。だから誰かの噂やメディアの情報、陰謀論なんかに左右されずに真実を知ることが出来ている』

 

確かに、そう言った意味では、今まで本当にたくさんの州を訪れてみて、特に今回は右側と左側の亀裂から新しい“芽”が誕生し初めているのを感じたかも知れない・・・!

 

『人々を利用したり、マインドコントロールしようとしているメディア情報や陰謀論、政治家たちの目論見から自らを切り離して「自分たちが良いと思う世界」を小さな街に新たに築き上げていく。だからワイオミング州の地方の小さな街にしたって、オハイオ州にしたって、インディアナ州にしたって、アイオワ州、ウィスコンシン州、ミシガン州、イリノイ州、ミネソタ州、ヴァージニア州にしたって、新しく作られていく街には多人種が暮らし、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーの人たちも何の肩身の狭い思いもせずに平等に生活している。

 

きっと自分の目で見たことのないアメリカ人たちにとっては「そんな場所がオハイオ州やインディアナ州やヴァージニア州に存在する筈はない!」と思うだろうね。だから勝手な思い込みだけで(自分の目で確認もしないで)「この州が向こうの派に票を入れる訳がない!」と言い掛かりをつける。

 

確かに、旅行に行ったり、自分が生れた場所以外に引っ越せるほど裕福じゃない人たちは、自分の育った空間だけが”世界の全て”になってしまって、隣近所の人たちの言うことやメディア情報、また陰謀論を丸呑みにしてしまっている人たちがたくさんいる。そう言った人たちは、アジア人であるキミがその地を訪れると今にも迫害してきそうな勢いで睨み付けてくる。

 

でも、もうそんなのは本当に過去のアメリカのイメージに未だにしがみ付いている人たちや、昔は鉱業なんかで栄えていたけど、今では廃れちゃって貧しい生活を強いられている一部の人たちだけだよ。

 

今はそんな右派や左派とは違う次元で、亀裂の間から新しい芽(世界)は着実に誕生してきている。アンガクチーナの降らせる雨とターワの陽を受けて、その”芽”は上昇した次元でどんどんと成長していく。イメージ的には、ケンカをしている両親の間で、子供が「もう好きにしてれば?」と言った感じで二人に関せず、自分の理想の新世界を両親の知らないところで築き上げていく感じだよね。

 

その「新世界」をここでは“芽”という風に比喩してる訳だけど、実際にキミが今回訪れた様々な州の新しい街には、公園や街路樹がちゃんと設けられていて、緑が人々の生活の一部になっていたでしょ?』

 

確かにそうだったかも知れない・・・。

 

太古からの自然界の摂理や生態系に合わせて(人間が今までの地球上での身勝手な行動を反省しつつ)人々が謙虚に住まわせてもらっているという感じではなくて、どちらかと言うと、色んな人種や異なるセクシャリティの人たちが一つの新世界を築いて行っているように、そこにはちゃんと植物や動物たちの暮らす場所も確保してあるって言うのかな・・・それも、人間の生活の中に無理やり取り込んでるんじゃなくて、本当にごく自然に「一部となっている」という感じで、全ての存在がとっても良いエネルギーとバランスを保っていて、本当に居心地が良かったね✨✨

 

『そう、それこそがこれから先、次元の上昇して行く地球だよ。もちろんゴールではない。でもゴールに向かうための大切なプロセスなんだよ。いつかそうして生まれた“芽”は未来の地球で大木となる。さっきも言ったように、これはアメリカだけの話じゃない。これから先の世界において、全ての人類に言えることなんだ。

 

だからその為に、自然との触れ合いは今からとっても大切なんだよ。人間がもっと肉体的に健康で、精神的にも余裕があって、地球に存在する全ての命に対して優しさや思い遣りを持てるようになる為にも、自然界と共存していく新世界を広めて行かなければならないんだ。そう言った意味でも、フィトンチッドが人類を救い、人々を次元の上昇する地球に導く重要な役割を担う要素の一つと言えるんだよ』

 

言われてみたら、確かに未だに右派と左派が言い争いや足の引っ張り合いを繰り返しているアメリカで、もうそういう低い次元から自分たちを切り離して、メディアや陰謀論のマインドコントロールを受けない「自分たちが自分たちの意思で信じる平和な世界」を築いて行っている人たちの笑顔からは本物の光が出ていたね。

 

『さっきも言ったように、これはアメリカだけの話じゃない。また政治の話だけでもない。もっと日常的な生活の中でも、皆、もう低い次元から自分を出してあげて、自分の信じる平和や幸せの新世界を生きちゃっていいんだ。その為にはわざわざ同じ考えを持つ人たちの住む街を見つけて移動する必要なんてない。世界中どこに居たって、意識と魂で繋がってさえいれば、共に新世界を築いていけるんだよ。

 

日本にいるなら、神社巡りをするといい。大抵の神社にはたくさんのフィトンチッドが溢れている。海外なら、自然の多い場所や樹々の植えられた公園なんかに行けばいい。木製の家具やフローリングから出る「木の香り」を嗅いで暮らすのもいい。カチーナからだってフィトンチッドは驚くほどたくさん出ている。

 

たくさんフィトンチッドを吸って、自分を癒してあげて、肉体的にも精神的にも健康になって・・・そうすると曇っていた眼鏡が晴れて、目の前の優しさだけが見えるようになってくるから・・・』