グリーフケア
という言葉
耳にしたこと
ありますでしょうか？
グリーフ（ Grief ）
とは
悲嘆
という意味です。
大切な人との死別など（※）
喪失体験をした人に起こる
深い悲しみ。
この悲しみの渦中にいる人に
寄り添い、援助することを
グリーフケア
と言います。
（※）
本来、グリーフケアは
大切な人と死別した遺族のケア
という限定的なものではなく
流産・死産
愛するペットとの死別
DV、セクハラなど
さまざまな喪失体験に伴う
悲嘆をケアするものだそうです。
このグリーフケアを取り上げた
ドキュメンタリー映画
グリーフケアの時代に
～あなたはひとりじゃない～
を見に行きました。
仙台フォーラムで上映中です。
映画では
お子さんを亡くした方
自身が病気（ガン）になった方
配偶者を亡くした方
といった
喪失体験をした方々が
登場しています。
そして
どういう状態だったか
（気持ちや感覚）
どういう変化があったか
周囲のどのような態度に救われたか
などを語っています。
また
栗原市のお寺の住職 金田諦應さん
上智大学グリーフケア研究所の前所長
日本グリーフケア専門士協会の代表理事
などグリーフケアに取り組んでいる方が
グリーフケアに関わり始めたきっかけや思い
どのような取り組みをしているかなどが
紹介されていました。
私がこの映画を見に行こう
と思ったきっかけは
最近、母が危ない状況に
陥ったからです。
母は仙台市内のGHに
お世話になっています。
1月下旬の早朝
数日前から発熱ありましたが
血圧が62しかない酸素飽和度が測れない
という電話あり。
急いでGHへ行き
母の様子を確認し
関係者の意見も聞きつつ
救急搬送。
救急車
呼んだことはありますが
生まれて初めて乗りました
運ばれた先で
救急病棟の医師に
敗血症ですもたないかもしれないのでお身内呼んでください
と言われ
は？お身内？呼ぶの？
とポカン。
ぼんやりしていたら
再度、医師から
お身内の方、来ましたか？
と催促され
ああ、電話しなくちゃと
お身内に電話したのでした。
幸い、薬が効いて回復。
17日間入院し無事退院
となりましたが
1週間後にまだ血圧急降下。
死を覚悟しました。
というと聞こえはよいですが
覚悟できないのに
覚悟したように装った
というのが正確。
血圧は戻ったものの
酸素飽和度は低め。
しかし、搬送はせず
GHで主治医に緩和措置を
とってもらうことにしましたが
なんと、その後、再び回復。
おかゆ出されると
こんなゆるいごはん、
おいしくない
と文句をたれ
アンパンと餃子をぱくついています。
母の死が現実味を帯びだとき
私は慟哭しました。
一方
もう９０近い年齢だし
誰でも死ぬのだし
親が先に行くのは普通の順番だし
最近、食が細くなっていたし...
お子さんを亡くされた方
事故や事件で突然身内を亡くされた方
そういった人たちと比べれば
母の死は予想されるものだし...
こんなに悲しまなくていいのでは？
という思いが起きました。
起きた悲嘆を自分で打ち消そうと。
そんなに悲しむことではないと。
ただ、この映画を見ていましたら
悲嘆は人それぞれである
という言葉が
繰り返し出ていたように思います。
悲嘆は人と比較するものではないし
自分が悲しいと思った気持ちは
大事にしてよい。
これを知ることができたのは
私にとって、ありがたいことでした。
母が100まで生きて亡くなったとしても
大往生だねと思うのではなく
私は大泣きして
おもいっきり悲嘆に暮れようと思います。
あとお子さんを亡くされた方が
悲嘆が起きるのは愛があるから
ということを言っていました。
大切な人を失うのは辛いですが
愛があるからこそ辛い。
愛のある時間を
共に過ごせたことは
かけがえのない思い出になる
と思いました。
もっと早くご紹介できれば
よかったのですが
フォーラム仙台での上映は
本日２月２９日までなのです。
最後の上映は18:45～
もし、何か感じるものがあれば
ぜひ見ていただきたいと思います。
私は、ここのところ
フォーラムには行かなくなってましたが
（週1で通っていた時期もあり）
何やっているのかなと
HP見ていたら、たまたま見つけたので
何かが引き寄せてくれたかなと思っています。
今日、見れなくても
こういう映画があると
頭のすみに入れておいていただいて
機会あったときに
見ていただきたいなと思います。
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