声をだして笑う | 心のこさず~膵臓がんになった私の闘病と日々のこと

心のこさず~膵臓がんになった私の闘病と日々のこと

2023年8月に膵臓がんの診断を受けました。50代2児の母です。
闘病や日々のことを書いていきたいと思います。

病気になってから、抗がん剤の副作用が強い日などは、姉や母が家事を手伝いに来てくれるようになりました。


姉は私より3つ歳上。

大人になってからは特別親しい姉妹というわけではありませんでした。

でもこのような状況になると、姉はやはり頼もしい存在です。


歳を重ねても姉妹の役割はあまり変わらず、姉は世話を焼く方、私は世話を焼かれる方です。

姉が家に居るときは、私は完全に怠けて、二階の寝室で引き上げてしまうこともしばしば。


ベッドに寝転がって本を読んだりウトウトしたりしていると、よくリビングから姉の笑い声が聞こえてきます。

姉にとって姪である私の娘たちと話しているようです。

でも主に聞こえてくるのは姉の笑い声。

姉は些細なことでもよく笑うのです。


考えてみると、私は静かに笑うタイプで、あまり声を出して笑うことがないかも。

特に病気になってからは、普通に暮らしていても常に心に陰があり、余計に笑う機会が減った気がします。


姉の笑い声を聞いて、笑うっていいな、と思いました。

だから私も意識して声をだして笑うようにしています。

とは言え笑い方も習慣なので、簡単には変えられませんが…


姉について尊敬することのひとつは、物事をポジティブにとらえるところです。

電車で2時間もかかる私の家に来てくれるだけでも有り難いのに、それを義務と感じさせません。

「今日は近所の本屋に行ってみたよ」とか「自宅にいると猫に邪魔されてできないことがここだとできるわ」とか、まるで楽しんでいるように話すのです。

多分、私に気を遣わせないようにそう言っているのではなく、本当にそのようなとらえ方をするのだと思います。


そんな姉にも苦労した時代はありました。

のほほんと守られて暮らしてきた私よりも、ずっと多くを乗り越えてきたかもしれません。

そして今もいろいろな悩みや不便はあると思います。

それでも姉は困難にパワフルに立ち向かう人。そしてよく笑う人です。


そんなポジティブオーラのおかげか、姉にはピンチのときに助けが現れます。

困ったときに、良い出会いが訪れます。


笑いって、幸運を引き寄せるのですね!

私もできるだけ、声をだして笑ってみようと思います。