可愛いプチホテル♪アムレット | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

11月7日

 

★ブハラ観光1日目★

 

午後3時、サマルカンドからブハラに到着しました。

 

駅で乗ったタクシーに別のホテルの前に降ろされてしまい焦ったものの、そんなに離れてなかったので予約しているホテルまで徒歩移動。

 

さて、今回の旅の宿選びは『自分の行きたい場所に近い』ことを最優先に、値段とクチコミを検索して決めてきました。

 

サマルカンドなどは数多くの宿がヒットするものの「ここ!」という場所が見つからず結局現地で探したりしましたが、ブハラだけは違いました。

 

19世紀に建てられたメドレセ(神学校)を改装した『ホテル・アムレット』。

ここにどうしても泊まってみたかったのです。予算も立地も関係ありません(笑)

 

玄関。開けると控えめな鐘がカランっと鳴ります。

 

ドキドキしながら門をくぐると、レセプションの女性が出てきてくれてホテルの説明スタート。

1891年に建てられたとか。築126年!

 

中庭をぐるっと囲うようにしてお部屋が並んでいます。

 

今空いているシングル・ルームが2部屋あるらしいので、両方見て選ばせてもらうことに。

 

このお部屋にしました★1泊35ドル。

 

こじんまりしてて可愛い!!乙女の心を鷲掴み(笑)にするキュートさです。

天井はドーム型になっていて、各地で見学してきたメドレセを思い出させてくれて嬉しくなりました。

 

入口のドアは二重になって、夜は両方閉めることになっています。

右の長持のような箱は、荷物入れでした。

 

シャワールームは近代的。

 

ルーム・キーもキュート(#^.^#)

 

サマルカンドで買ったナン。ついに食べれる時が来た!

 

直径25センチ、厚さは8センチくらいでしょうか。すごいボリュームです。

 

適当に割りながらパクパク。

・・・ん!?あれ!?思ったより美味しくない!?

 

中身がギュッと詰まってて噛みしめると小麦の味がしていい具合なのですが、サマルカンドからここまで嗅ぎ続けてきたいい匂いから「とてつもなく美味しいに違いない!」と勝手に期待を膨らませ過ぎたようです。

 

ナン単体ではなく、白米と一緒でおかずと一緒に食べてこそ引き立つのかもしれません(^_^;)

 

ボリュームたっぷりのおやつでお腹を満たして、ブハラの街をお散歩開始です。

 

 

【ざっくりブハラの歴史】

ブハラは紀元前5世紀には要塞都市として記録が残っているそうですが、黄金期は9世紀。オアシス都市を結ぶ交易の十字路として栄えたそうです。

13世紀、サマルカンド同様チンギス・ハーン来襲により廃墟にさせられますが・・・

16世紀、多くのモスクやメドレセが建造されブハラ・ハン国の首都となります。その街並みは現在までほとんど変わってないといわれます。

 

ヒヴァやサマルカンドとの違いを発見するのも楽しみ♪

 

 

小さな川沿いを旧市街の中心に向かって歩きます。

 

秋の紅葉がきれい。

 

ラクダ!

 

このラクダの後ろにあるのが『ラビハウズ』と呼ばれる池です。

 

『ハウズ』は池のこと。

『ラビハウズ』だとタジク語で池の周りという意味だそうです。

 

見たところ普通のため池ですが・・・

 

ブハラは水の豊かなオアシスで運河が張り巡らされ、池(ハウズ)は200近くもあったとか。

現在ではハウズは6つあるだけのようです。

 

マコギ・アッタリ・モスク

 

『マコギ』は『穴の中』という意味。

1934年に発掘されるまでほとんどの部分が埋まっていたそうで、この名前がつけられたとか。

 

12世紀のモスクの下には6世紀のゾロアスター教の神殿、さらにその下からは仏教寺院の跡まで見つかったとか。

ブハラにおける信仰の遍歴がわかるようで面白いです。

 

ボロボロだけど、味のあるモスク。

 

装飾が見たことのないタイプ。

 

後ろ側。レンガが細かく積み重なっていていてつい見とれてしまう。

 

中にも入ってみたかったけど、今日は閉まっていました。

 

あの、ドーム型の建物はもしやっっ

 

タキでした。天井が高くてびっくり。(荷を積んだラクダを通すためだとか。)

 

タキとは丸屋根で覆ったバザールで、たいていは人の集まる街の交差点にあったそうです。

サマルカンドでも1つ見かけましたが、中を見れなかったのでブハラに来るのを楽しみにしていたのでした!

 

タキを抜けてもまたすぐ先にタキがある!

この辺りが交通の要所であったことがわかります。

 

タキとタキの間の広場。観光地の中心とは思えないのんびりした雰囲気。

 

この広場は元々インド人が集まって暮らしていた場所だそう。

(王様がイスラム教徒とヒンドゥー教徒の接触を禁じていたため)

 

ウルグベク・メドレセ(入場料6000スム)

 

サマルカンドのウルグベク・メドレセよりも3年早く作られた神学校。(1417年建築)

ウルグベクゆかりの建築物はサマルカンドでいくつも見ましたが、ブハラではここだけのようです。

模様にもどことなく見覚えが。

 

内側はボロボロです。サマルカンドとはえらい違いだ・・・

 

部屋も怖い( ;∀;)

 

他に入れる場所ないかな~とアチコチ写真を撮っていたら、2階で作業中のおじさん達が見えたので「そこ入れるの~?」と叫び身振り手振りで聞いてみると、「来いよ!」「そこから上れるから!」と階段の場所を教えてくれました。

 

中庭を見下ろすのは気分がいい。(ガレキだらけだけど・笑)

 

もうひとつ階段を上がると屋上に出ました。

 

このボコボコ飛び出ている部分は何なんだろう。

 

上から見下ろすとタキのドーム型の屋根が面白い。

 

建物の正面側のメドレセと先ほど歩いた広場。

 

住宅街も見渡せます。

 

と、ここで先ほど階段の場所を教えてくれたおじさん登場。「そろそろ戻るぞー!」と言っている様子。

すると1階まで降りたところで受付のおばちゃんに「マダーム!ビッグプロブレーム!!」とめちゃくちゃ怒られました( ;∀;)

 

本当は上がっちゃいけなかったのを、おじさんがこっそり通してくれてたようです。(決まりの悪そうなおっちゃん・・・ごめんよ!)たぶん景色を見下ろしてた時におばちゃんから見えてたんだな・・。。いい歳して怒られて何やってんだか・・・と思ったものの良い景色も見れたし結果オーライです。

 

メドレセの1階でスザニを購入。普通のタオルくらいのサイズが2枚で10ドル。

 

最初は「別にいらんな・・・」と思っていたのですが、おばちゃんと娘さんの感じがすごく良くて、説明もわかりやすくて気持ち良く買い物ができました。

 

さて、屋上からみた正面にあるメドレセにも行ってみます。

 

メドレセの前の広場では子ども達が必死にサッカー。

このまったりした感じは、ヒヴァでもサマルカンドにもなかった。なんかいいな~。

 

アブドゥールアジス・ハン・メドレセ。(向いの屋上から撮影)

 

ウルグベク・メドレセが建てられて200年以上経ってから作られた神学校。

 

 

たしかに色合いも模様も違う!!

 

お花の模様のタイルが細かいっっ

 

使われている色も豊富だし、赤とかピンクが新鮮。

 

中庭はこざっぱり。修復される日は来るのでしょうか。

 

一度宿に戻って、両替に行って・・・とウロウロしているうちに夜に。

 

夜のラビ・ハウズ。

 

人がたくさんいるんだけど、みんな寛いでて、和やかなイイ雰囲気。

 

私もこのラビ・ハウズの横でディナーだ!!

 

テラスの席の方が気楽な雰囲気だったけど、結構冷えるので思い切ってレストランの中に入ってみることに。かなりキチンとした感じのレストランで気後れ・・・でも寒さと空腹には勝てません。

お客さんはみんなバッチリお洒落をしている。家族連れが多いけど、子供たちも結婚式の帰り道か!?というような晴れ着の子ばかり。

 

ショルパ、という肉と野菜のスープ。

 

最初は壺に入って出てきて、どうやって食べるんだろう・・・と戸惑っていたところウェイターさんがお椀に移してくれました。疲れた身体にあったかいスープが染み渡る・・・。ショルパ最高~!

 

チキンのシャシリク。美味しい~っっ!けど1個1個がめちゃくちゃ大きくて食べるの大変!

横に添えてあった焼きトマトがこれまた美味しい。

 

ウェイターさんはフレンドリーだけどそこそこ放っておいてくれるので居心地が良い。

まぁまぁ長い間居座りました。

 

お客さんがいなくなったところでパシャリ。

 

1人だと入るのに勇気がいりましたが、それでもチャイと合わせて58,000スム(800円)くらい。お手軽な金額です。

肉も野菜もしっかり摂れて大満足!

 

夜のアムレットも素敵!!

 

ベッドのように見える台、チャイハナでも自由に過ごせて快適でした。

 

明日も動くぞー!!

 

 

 

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