今日は、八月一日【八朔】【葉月 新月】朔 19:37

 

明後日は、【二百十日】三日

 

【八朔】(八月一日)

八月朔日の略で、農業をはじめとしてさまざまな行事が行われた日。

 

【二百十日】(八月三日)

立春後二百十日目の日で、台風など悪天候になりやすい日とされる。稲の開花期にあたるので、農事では重要な日。

 

「月と季節の暦 2019年」志賀勝発行

 

 

 

今日は月暦・八月朔日の「八朔」です。私達に馴染みがあるのは、柑橘の「ハッサク」ですが、農作業に甚大な被害をもたらす(時に水害)ことの多かった時期という事で、自然の神々への祈りを込めてお祭りをしたようです。

 

今年は佐賀県を中心に、九州北部が集中豪雨見舞われていて、1日に2ヶ月分以上の雨が降っていると報道されていました。長野県でも、1742年・旧暦の八月一日に「戌の満水」という災害があり、2800名以上の死者が出たそうです。千曲川流域では上流から多くの人が流れてついてきて、佐久市跡部という集落にには慰霊碑が立っているそうです。

 

日本は水の豊かな国で、人々は水の恩恵をあやかって生きています。その反面一歩間違えば、自然は牙を剥いて人に襲いかかってきます。自然を操っているかのような錯覚を起こしている人間も、自然に敵わないという事を思い知らされるメッセージのように感じます。

 

 

 

先日、埼玉県秩父市の三峯神社と、岐阜県高山市の水無神社へ参拝させて頂きました。どちらの御神体も大きな霊山で、今は交通の便が良くなっていますが、その昔は簡単には登れなかった場所です。

 

飛騨一ノ宮の水無神社は、飛騨高山に水の恵みをもたらしている位山が御神体で、主祭神は「水無(みなし)神」と呼ばれる御歳大神。一説に「水主(ミヌシ)=水の主」が転じたとも言われています。

 

水は私達の暮らしに身近なものですが、水をもたらしてくれる山や川、海、それが上に昇って雲となり、雨や雪となって地上に落ち、土に吸い込まれて浄化され、飲み水となって私達の元へ届けられます。自然の循環があるからこその恵みで、生命維持の根本という事を忘れないよう意識しつつ、人々が幸せに生きたゆくために感謝したいものです。