明日は、七月七日【七夕】
明後日は、七月八日【立秋】 上弦の月
【七夕:しちせき】(七月七日)
五節供のひとつで、中国の星祭りや乞巧奠(きっこうでん)に、日本のタナバタツメの伝承や盆行事などが習合して各地で広く行われるようになった。西暦の7月7日では梅雨の最中で星が見えにくいので、やはりこれは初秋の行事にしたい。
【立秋】(七月八日 〜 七月廿二日)
残暑はきびしいが、この日から暦の上では秋に入り、残暑見舞いに変わる。
第一侯「涼風至 りょうふういたる」
秋の気配がして涼風が吹き始める。
第二侯「寒蝉鳴 かんせんなく」
ヒグラシが涼しげな声で薄明・薄暮のころに鳴き始める。
第三侯「蒙霧升降 もうむしょうごう」
このころから濃い霧があたりに立ちこめるようになる。
「月と季節の暦 2019年」志賀勝発行
8/1に、久しぶりに炭酸まんじゅうを作り、地元で続くお墓参りに行きました。1742年に起こった千曲川氾濫による大災害「戌の満水」で、多くの死者・行方不明者を出したそうで、200年以上経った今でも、お墓掃除とお墓参りが引き継がれています。
先日お正月を迎えたと思ったら、もう一年の半分が過ぎ、あと一週間で西暦の「月遅れ」のお盆です。月暦の「七夕」の時期は、西暦の「月遅れ」のお盆の直前になる事が多く、ご馳走を用意して祖先の霊や客神を迎えるなど、本来の七夕行事は盆行事と似通ったところが見受けられます。
土用、大暑に入り、七夕、立秋の間は、夏の暑さに加えて、水害が多くなる季節です。身を清め、おもてなしをして、半年を無事に過ごせたことに感謝し、残りの半年も無事に過ごせるように神に祈る。「戌の満水」は、本当は月暦の八月朔日(八朔)に起こった災害なので、お盆明けにあった出来事です。(今年は8/30)
千曲川流域のこの辺りでは、月暦で七夕を迎えていた頃、川に入って身を清め、火照った頭や身体を冷やし、昇るお月様に感謝して、笹竹を立て、旬の野菜や天ぷら、素麺のもとと言われる「索餅(さくべい)」などをお供えしたという記録があります。こういった古来からの信仰が、形を大分変えて、今でも受け継がれているのだろうと感じます。
先日、佐久平にある映画館へ、新海誠監督の新作アニメーション「天気の子」を観に行きました。監督は南佐久郡小海町のご出身で、佐久平は地元エリア。映画館での舞台挨拶で、自ら映画を紹介してくださいました。地元のお墓参りもあったのかもしれません。
ストーリーの中で、あの世とこの世を繋ぐ時期として、お盆のシーンが出てきますが、古来の七夕で行われていた内容も含まれているような感じがしました。