昨日は、五月九日【入梅】

 

志賀先生の「月と季節の暦 2019年」版には書かれていませんが、昨日は【入梅】であり、【芒種】第二侯「腐草為螢 ふそうほたるとなる」にあたります。暖かい地域では、そろそろホタルの見られる季節に入るのですね🌌

 

 

また、五節供(五節句とは書かない)のひとつである【端午】であり、中国では「僻邪 へきじゃ」という邪気が蔓延する悪月なので、菖蒲とヨモギを束ねたものを軒先に吊るしたり、菖蒲の葉っぱでお腹を叩いたり、菖蒲湯に入るなど、邪気を払うという風習が伝わりました。虫がわいたり、食中毒が出始める頃ですし、5月病という症状が出る事もあるようです。

 

今取れる山菜や野菜は、フキ、タケノコ、ウルイ、ミツバ、オカヒジキ、ツルナ、レタス、春キャベツ、春大根、エンドウ豆、ラッキョウ。玉ねぎやニンニクも、そろそろ出始めると思います。

 

 

現代では昔ながらの作物に加え、野菜が品種改良され、ビニールハウスが活躍し、化学肥料を使えばグングン大きくなるので、寒冷地でも寒い時期から、あらゆる野菜が市場に出回るようになりました。昔から見たら、恐らく考えられない事じゃないかな、と思います。

 

同時に自然環境はどんどんと変化していて、自然破壊や汚染は進んでいます。冬には雪が降らず、夏は焦げ付かんばかりの猛暑が続く。春も秋も一気にすぎてゆきます。地球が自分自身で調整するかのように、自然災害を起こしているのだろうかと思ったりする今日この頃です。

 

 

麦は順調に大きくなっていますが、この雨季を無事に乗り越えて欲しいと思います。またカッコウがすでに鳴き始めているので、「豆まけ!豆まけ!」と聞こえる日々です。