今日は「八朔」

 

二日後は「月暦八月(葉月) 三日」白露・第ニ侯」、三日月

 

🌙雑節【八朔 はっさく】

八月朔日の略で、農業をはじめとしてさまざまな行事が行われた日。(八月一日)

 

🌙七十二侯【第ニ侯 : 鶺鴒鳴 せきれいなく

このころ水辺でセキレイが鳴き始める。(八月三日〜八日頃)

 

志賀勝「月と季節の暦  戌年(2018年版)」より

 

この頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習が古くからあった。このことから、田の実の節句ともいう。この「たのみ」を「頼み」にかけ、公家や武家の間でも、日頃お世話になっている(頼み合っている)人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになった。

※ウィキペディアより

 

長野県の東信地区では、新暦の8月1日にお墓参りをする風習があります。西暦1742年、壬戌の八月一日に南佐久から北佐久、小諸方面にかけて起きた「戌の満水」と呼ばれる千曲川の氾濫による大災害があったからです。お盆が過ぎ、水害が増えるこの季節に起きた276年前の出来事が、佐久地方では言い伝えとして残り、お墓参りが受け継がれています。今は新暦8月1日に変わってしまいましたが、月暦八月一日(朔日)の今日、慰霊の祈りをするのが本来なのでしょう。

 

昨日は友人達と飛騨の方へ行ってきたのですが、日中は大荒れの天気で、土砂降りの雨に見舞われました。文月の晦日だったので、友人が「これは禊ぎだね」と。まさにその通りだと思いました。

 

写真は、この時期佐久地方で作られるフナの甘露煮。1kg 2000もする高価な食材ですが、販売が始まるとあっという間に売り切れてしまいます。かつて佐久の人々には、ハレノ日の貴重なタンパク源のひとつだったのでしょう。お酒のおつまみに最高です🍶