私が25年ほど前に住んでいた町の話です
1番上の子が入園前に、
よく通っていた書店がありました
近所の人しか通らない、畑の脇道を通って行きます
(この脇道は近道で畑の隣に店があった)
その脇道を歩いていると、
畑仕事をしている高齢男性によく会いました
トマトやきゅうりなど、採れたて野菜を
おすそ分けしてもらったりしてました
ある日、畑の真ん中で、隣の書店の話になりました
書店があるその土地は、
この男性の所有地なんだそうです
「この土地に関しては、
不動産屋がしょっちゅう売って欲しい、
貸して欲しいと尋ねて来るけど、
書店にしか絶対に貸さないんだ」
「どうしてですか?」と私
「僕が子どもの頃は(戦後で)好きに本など読めなかった。
今の子どもたちには、たくさん本を読んで欲しいからだよ」
本当は書店はあまり儲けにはならないそうです
万引きも多いし・・・
それでも子どもたちに本を読んで欲しいとか
最近、その書店に その上の子と行ってみました
まだ書店も畑もあります!
脇道は通れなくなっていたけど・・・
あの男性がお元気だったら嬉しいです
もしかしたら、男性の子孫が
その意思を継いでいる可能性もあります
私が当時のやり取りを子どもに教えると
「なるべく本はここで購入しよう」
と言いました
でも徒歩だと店まで片道1時間は掛かります
現在では近くの別の書店で購入したり、
ネット(楽天)での注文がほとんどです
『かなり遠くの本屋さん』になってしまいました
でもなくなっては欲しくないので、
たまには足を運ぼうと思います
ホームページを探して、見てみたら、
ネット注文もできるので、
今後は、ここで注文すれば良い話です
「たくさん本を読んでね」
Pick Item
私は例の書店で注文します
( ̄∀ ̄)