あれは小学1年生のときだったか・・・。
当時、学習机というのはスチールの重たい机が主流だった。
今のように家具調のおしゃれな機能性のよいものではなく
引き出しを開けるとき、ガラガラとコマの音がよく響いた記憶がある。
整理整頓、という言葉は見事に私の辞書にはなく
学校から貰ったプリント類、テスト用紙、そういったモロモロすべては、机の引き出しの中に納められていた。
というより、突っ込んでいた(爆)
突っ込んでいればまだいい方で
私はなんでも机の上に置いて、邪魔になれば積み上げていく。
ある日、母サチコがあまりにもひどい机の上に激怒し
こんな机じゃ勉強も出来るわけがない。
と片付けを強要したので、渋々机の上のものを引き出しの中に無理矢理突っ込んでいっていたら
「それは片付けじゃない!」
と引き出しの中を整理させようと、母が引き出しに手をかけると
開かなくなっていた
わが母サチコは普段大人しく、気弱なタイプに見えるが
キレると何をしでかすか分からない人で
開かない引き出しをこじ開けているうちに怒りのバロメーターがマックスに達したらしい。
無理矢理こじ開けると、プリント類が引っかかりとんでもない状態の引き出しが露見した。
怒りマックスのサチコは、何を思ったか突然マッチを持ち出し
「こんなに片付けが出来ないなら、燃やしてやる!」
と言って、半分以上のプリントを放り出したのち、残ったプリントに本当に火を放った。
私のまだ新しいスチールの学習机の引き出しが燃えている
ビビって泣き叫び、
「お母さん!家事になるやんか!!」
と必死で訴えると
「この机は燃えへん!」
と平然としている。
本当に机の中のプリントが燃え尽きると、鎮火した。
プリントがたっぷり残っていれば、本当に家事になったかもしれぬ。
サチコ、恐るべし。
なぜそんなことを思い出したかと言うと
娘たちの部屋に掃除機をかけようと入り
ふと、コザル2号の引き出しを何気に開けてみると
そこにはサチコが火を放ちたくなるであろう
同じようにプリント類がぎちぎちに詰まった
あの日と同じような引き出しが露見した。
誰の子やねん・・・・。
とちょっとクラッとしたが、今は木製なので火は放てないな
などと思いながら、そのまま引き出しを閉めて見なかったことにした(笑)
本日の幸せのタネ(教訓)
遺伝子は悪いところほどよく目立つ・・・。&普段大人しい人ほどキレると怖い(笑)