◉永年預かりSさんの場合 | ツキネコ北海道 ブログ

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NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道のブログです。
イベント情報や保護猫レスキューなど日々の活動をブログで発信します。

NPO法人ツキネコ北海道が推し進めている

新しい家族探しのカタチ


 永年預かり制度®️ (商標登録済み)


当団体では昨年度譲渡全体の20%が永年預かりとなり、今後もこの数値は

上がっていくことと思われます。

激動の昭和世代

波乱のバブル時代を生き抜いてきて、現在シニアとなった世代は

逞しくパワフルで金銭的な余裕もある方が多いです。

『老後の生活に伴侶動物と共に暮らしたい』

そんな想いと、行き場のない猫達の生活の場を探している我々にとっては

お互いに必要な存在となっているのです。

また、健康寿命の観点からも伴侶動物と生きるということは、認知症予防に効果があると

研究されているところです。


永年預かり制度ができるのは組織力があるからと思われるかもしれませんが、

この制度を始めた頃は組織力も資金力も全くありませんでした。

それでも永年預かり制度で困ったことは一度たりともありません。

 カメカメ案ずるより産むが易しカメカメ

ぜひ、保護活動をしている皆さんにはトライしてもらいたいです。


*現在 全道、全国の個人、グループで保護活動している方達とLINEグループを作って

意見交換や永年預かり制度の指南をしています。

参加したい方は一度メールでお知らせください

➡️mail@tsukineko.net

  



🟠永年預かりSさんの場合


4〜5年前くらいからでしょうか。

猫が大好きで大好きで家の中は猫グッズで溢れかえっていたSさん。

高齢者特有の捨てられない症候群なのか、足の踏み場もないくらいでした。

少しアルツハイマー症状が出ていたSさんは一人暮らし

ヘルパーさんをお願いしていました。

猫の預かりにあたり、流石にスタッフと話し合いヘルパーさんとも相談の上

全面的にサポートすることに決めました。

ご自宅が歩いてすぐそばにあったのもあり、うまくサポートできていました。

心配事があったりすると、時に1日に何十回も電話があったりもしましたがε-(´∀`; )

性格が明るくて可愛らしい方なのでそれほど苦にはなりませんでした。


苫小牧市からの依頼で高齢者の多頭飼育放棄案件の《たんげつ》を永年預かりでお願いしていました。



かこちゃんと名前をつけてもらい可愛がってもらっていました。


昨年のある日、救急隊員の方から連絡がありSさんが救急搬送されたとのこと。

その際に窓から入ってSさんを搬送したそうです。

その後隊員さんが当団体の『永年預かり証』を貼られていたのを見つけて

すぐに連絡をしてくださいました。



私たちもすぐに駆けつけてみましたが、家の中にいる気配はありませんでした。

人が大好きな《たんげつ》なら人恋しくてすぐにそばに出てくる子だったからです。

アパートの裏手に物置があったので、捕獲器を仕掛けて様子を見ました。

スタッフがその後物置に中に隠れていたたんげつを見つけて無事に保護することができました。


流石にもうこれ以上飼育はできないかと思っていたところ、退院したとたん

『かこちゃんをすぐに返して欲しい』と何度も電話が入りました。

ヘルパーさんにご相談したところ

『とにかく猫が好きなので、戻してあげても大丈夫ですよ』とのこと。

こちらのサポートも大変ありがたかったです。


数ヶ月が過ぎてたんげつの健康状態が悪くなりご飯を食べなくなりました。



とにかくいつもツキネコからたくさんの猫ご飯を買って食べさせてくれていたので、

弱っていくのを見るのは忍びないとのことで、たんげつは当団体に戻り

スタッフが自宅でみてくれることになりました。

現在看取り預かりとして、スタッフの木戸口、熊坂、

預かりボランティアのせっちゃんがいます。

代表の吉井もそのひとりです。


Sさん

猫の好みはなかなか厳しくて😅悩みましたが

どうにか落ち着きました。




ぎんか



たびらで落ち着きました。



  そんなに簡単に猫をチェンジして無責任で可哀想。。。


そんな風に思う方も多いと思います。

ツキネコの考え方は活動と共に日々どんどん変化しています。

年間600匹以上の保護をして大所帯となって来ました。

劣悪な環境からレスキューしたり、遺棄されたりする猫達

猫はテリトリーの動物です。

とにかくより良い場所を提供してあげたい!

それは当団体の様なシェルターではなく、面倒をみてくれる人間がいて

住んでいる場所や家があることが一番なのです。

最高?の飼い主さん探しをするより、適正に飼ってくださればそれで良いとの考えです。

たった一度や二度面談したくらいでその人間性を理解するのは不可能だと考えます。

それなら全面的にサポートしよう!!に至りました。

『のっぴきならない事情で飼えなくなったら一緒に里親探しを手伝おう』

『困ったことがあったら一緒に考えよう』

  そんな精神です。


1日も早くシェルターや保護場所から出してあげたい!!

その思いでスタッフ一丸となっています。


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