茨城から《ボスとマイケル》の場合 | ツキネコ北海道 ブログ

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NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道のブログです。
イベント情報や保護猫レスキューなど日々の活動をブログで発信します。


昨年の夏くらいに茨城県で活動しているボランティアさんから
永年預かりについての問い合わせがあり対応していました。
保護猫相談所 nekonowaさんです。



*基本的にはシェアハウスを経営されているオーナーさんです。
そこで面倒を見ていた猫2匹の家族探しに奔走されていました。
そのひとつに永年預かりを考えてみたいとご連絡頂きました。
お申し込みまでもう一歩のところまで行ったこともあったそうですが、
残念ながら決定には至らず、仕事の転換期ということもあり2匹の居場所を探されていました。
ツキネコで家族探しをお手伝いすることになり、元々北海道がご出身とのことで
3月にボスとマイケルを連れて帰省されました。
その2匹の経緯です。

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出会いもあれば別れもあります。
2匹との出会いは約2年前でした。

「夫が猫を虐待するし妻の私にDVするから、逃げるために一時的に預かって欲しい。」
との一本の電話からでした。

現地に向かい、部屋の中を見た時、
ああ、想像していた通りの部屋だなと感じました。
物は無いけど掃除は全くされておらず、獣臭と糞尿の匂いが立ち込めていました。
猫のトイレは、いつ最後掃除をしたのだろうと思うほどの糞で、トイレはてんこ盛りになってました。

猫たちは家猫で飼い猫なのに、ボス以外の2匹は懐いておらず、保護したくてもかなり逃げ回っていました。

やっとの思いで保護した後、依頼者から自分も逃げるので引っ越し先まで送って欲しいと言われ、
送っていくことになりました。
その車の移動の道中、彼女は徐にタバコを出して、車内で吸い始めました。
私はその時、「この人は猫を預けたまま、とんずらするな。」と感じました。
あくまで直感だし本当にそうなるかわからないので、送り届けた先で誓約書を書いてもらいました。
そして、預けられた1週間後に「私は精神病院に入ることになったので、猫を迎えに行けません。」
と連絡がありました。
直感は当たってしまいました。

そんな経緯の猫たちでしたが、警戒心丸出しの野良のような飼い猫さん達は
由'sシェアハウスでたくさんの人や猫と会っているうちに、
今はすっかり誰でも触れ合える猫たちになり、北海道のツキネコさんのお家に引っ越して
飼い主さんを待つことになりましたとさ。

この物語のフィナーレは、優しい飼い主さんに巡り会えて幸せに楽しく暮らしました。
になって欲しいと、心から願ってます。

あ!あとボスは、他の2匹を庇って、前に出てたみたいでして、
一番殴られたみたいなんです💦
その後遺症で頭打ったりしたからか、認知症が早くなったのかもです💦


【ボスandマイケルが卒業しました🐱
約2年間ほど
由'sシェアハウスメンバーとして
滞在していた保護猫のボスとマイケルが
2024年3月にシェアハウスを
卒業しました🕊️✨
里親さんや預かりさんを
募集し続けてはいたのですが
なかなかマッチングが叶わず…
もっと預かり先が見つかりやすい
ステキな場所へこの度お引越しの
経緯となっています🙇‍♀️
軒先マルシェや触れ合い体験などの
イベントで2匹のために寄付してくれた皆さん
ボランティアでお世話の
サポートをしてくださった皆さん
入居者さんやADDressで
滞在してくださったホッパーさん
などなど
ボスとマイケルを長い間可愛がってくださり
本当にありがとうございました🙇‍♀️✨
2匹の今後が幸せでありますように🕊️✨


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そんな経緯を微塵も感じさせないボス




保護部屋に行くと一番先に出てきて、まっすぐに目を見つめて
『ごはんくれー〜〜』と叫びます。
自由奔放、のんびり屋さん。
大きな身体はガラガラなので、きっと腎臓がかなり悪いのかな?と思い検査しましたが
ほぼ問題なし。

当時どんな目に遭っていたかと思うと切ないですが、あとはのんびり暮らせる
優しい家族を見つけてあげるだけです。















*現在は《月虹山荘》に移動して、これまた自由に全部屋をプラプラしています。











かたや《マイケル》は最初からビビりでケージの中で、ボスの後ろに隠れまくっていました。
少しづつ環境に慣れてきたかと思います。
こちらはツキネコシェルターで過ごしていますので、ぜひ会いに来てください!!


今回、neconowaの代表と食事をさせてもらい、大いに盛り上がりました。









なかなか個性的で面白い方で彼女のこれからの動向も気になるところです。
一度茨城に訪れてみたいです。

猫の活動を通して全国を訪れることも多くなり、予想もしなかった人生を歩んでいます。
まさしく『猫と人を繋ぐ』
猫の恩返しを受けながら、またひとつひとつの出会いを大切にしていきたいです。