TNRか保護か⁉️〜桑園地区の野良猫案件〜 | ツキネコ北海道 ブログ

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NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道のブログです。
イベント情報や保護猫レスキューなど日々の活動をブログで発信します。

現在、当団体の相談窓口電話を一手に引き受けているのがスタッフの瀧澤です。

1ヶ月ほど前から相談を受けていたものの、
誰が中心になって動くのか?責任者が誰なのかが
なかなか決まらず頓挫していました。


『野良猫がいますがどうしたらいいですか?』


《ボランティア団体なんだから、もちろん無償で保護してくれるんですよね!》

野良猫に関しては相談者の殆どが、そう思っている方が多いです。

ここも丁寧に説明を繰り返していかないと、過去には揉め事にもよくありました💦

何度か話し合い方向性が決まり、昨日現地の視察に出向きました。



桑園地区の中心部
あるお家の前に1匹の猫と餌やりさんらしい方が
玄関から顔を出されました。

そしてもうお一方Hさんです。
全く関係もなくこの案件の話を伝え聞き、
近所でも無いのにいても立ってもいられなかったそうで駆けつけてくれました。
当団体の活動も熟知されていて、一時保護や医療費の負担などのお申し出もしていただけました。強力な協力者さんでした💪


あら1匹?



ええ?2匹


いや3匹?
いやいや、、、、

そりゃそうだ
大好きなチュー◯いっぱいもらえるもんね😂



ワラワラと集まってきます。
ほぼ、この家族で増えていると思われます。




▲これぞ!猫ベッド


交通量の多い街の中にその猫達は、のんびりと暮らしている様に見えますが.......
頭上ではカラスが鳴いています
おき餌があるから狙っているのでしょう。
産まれたての赤ちゃん猫なら捕食もされてしまいます。

お腹のすいた野良猫に餌を与える行為は、果たして
『優しさ』でしょうか?

色々な経験を通して生殖制限をしないでの餌やり行為は、不幸な野良猫を増やす負の連鎖に過ぎないと思わざるを得ません。










典型的な餌やりさんで、迷惑行為とは思われてはいない様でした。
野良猫の存在を知って、声かけてくる方もいる様で、最近産まれた子猫達は保護されたそうです。



餌やりの是非を語っている時間もなく、
取り敢えず持って行った捕獲器を仕掛け
全頭捕獲⇨手術⇨保護⇨里親探しの方向性が決まりました。

*猫達が人馴れしていること
 一時保護を引き受けてもらえた為


この日はあっという間に2匹が捕獲されたと
連絡が来ました(2回搬送)
ツキネコからは10分もかからない場所なので、
搬送もお引き受けしました。





▲長屋に一旦保護


*本来は相談者さん自身がすることなので、遠い場合は殆どお断りするか、シッター代として費用を請求しています。


今後、全頭保護できてまとまったところで
スペイクリニックの《Mobile Vet Office》さんに
手術、検査をお願いする予定です。

そこから順化⇨里親探しまでどれくらい時間がかかることでしょうか。。。


『野良猫の保護』といっても、金銭的な負担や
保護の手間や労力が重くのしかかることを
理解して欲しいと切に思います。



『手術したら戻して欲しい、、、』

餌やりさんの声に軽い目眩を感じながら、その場を後にしました。