”多頭飼育崩壊案件〜ある姉妹の場合〜” | ツキネコ北海道 ブログ

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NPO法人 猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道のブログです。
イベント情報や保護猫レスキューなど日々の活動をブログで発信します。

 

ちょうど3年前に入ったこちらの案件。
アバター、バズ、ウッディ
覚えていますか?
 
40匹ほど保護した猫達は殆どがFIVキャリアでした。
もうすでに終わっていたと思っていた方も多いと思います。
 
実はまだ終わっていませんでした....
定期的に連絡を入れて餌や新聞紙を運んでいましたが、自宅に行く度に私の心は重くなるばかりでした。
 
あの時と何も変わっていなく、そこだけが時が止まっているかの様なのです。

 
今年に入りどうにか《アナ》と《クリストフ》を引き出しました。
 
不動産の担当者さんから、猫を引き出せないかと相談が入り、札幌動物管理センターに連絡を入れてみました。
 
センターでは
238匹の多頭飼育崩壊案件も全て里親さんが決まり、猫舎も空いているとのことですんなりと受け入れ可能のお言葉をもらえました。
 
『やったーーーー!!!』
 
これでゆっくりと里親探しができる。
喜び勇んで姉妹に報告に行きました。
 
ところが、こちらの気持ちとは裏腹にとても悲しそうな表情をしたのです。
 
その後、また連絡は途絶えてしまいました。
所有権があるのでこちらが勝手なことはできないのです。
 
 
先月、再度不動産から連絡があり
家賃滞納の為強制退去が決まったとのこと。
これには驚きましたが猫も人もリセットできる
またとないチャンスです。
やっと本人達からもSOSが入り、猫の捕獲に出向くことにしまた。
 
バズを看取ってくれた里親のスタッフ《カナ》
捕獲には欠かせない《ジェイミー》
最長スタッフ《レナ》
アバター、バズ、ウッディ達のケアに必死になってくれた《エミ》の5人で出向きました。
 
 

窓の中から黒猫がお迎えしてくれました。
 
家の中は何も変わっていませんでした。
 
 
 
最初に目に入った猫
猫なのか?
耳が耳血腫でつぶれています。
 
頬の膨らみは未去勢の証
*腎臓が悪いとのことで手術を見送った猫です。
 
 
60匹いた当時と同じ部屋。
 
 
 
ずっと小さなケージに入りっぱなしだった猫。
何度も引き取りを申し出ましたが、なぜか叶いませんでした。
 
 
 
 
キャリアでも里親さんが決まりそうなタイプ。
 
 
ジェイミー相変わらず捕獲が素早くて助かります。
 
 
 
隠れてるつもりかな?
 
 
こんな時にちゃっかりご飯を食べに来る猫。
 
 
空気読めないタイプですね。。。
 
 

 
 
 
18匹
最後の猫を受け取りました。
残念ながら、最後まで姉妹との心の交流は叶いませんでした。
 
アパートの原状回復を考えると
恐ろしい金額になりそうです。
 
当団体では飼い主からの猫達の医療費負担を諦めざるを得ませんでした。
管理センターへの引き取り料金も、こちらで負担しました。
 
 
管理センターに搬送してワクチンや未去勢の猫の去勢手術をお願いしました。
 
本当に、本当に助かります。
今18匹のFIVキャリア猫が入ったらパニックです💦💦
 
 
 
 
 

ツキネコでは4匹の猫を保護しました。
 

 

 

 

 


 
やっぱりこの子はケアしなければ!