【2021/1/9零時】拝啓、桐生つかさ様(祝・デレHNYご出演) | 「月松橋」活動報告

「月松橋」活動報告

同人団体「月松橋」です。

桐生つかさ様

 

プロデューサーの温泉半熟卵と申します。

日頃よりつかささん、そしてつかささんのプロデューサーの皆様には大変お世話になっております。

 

貴方に――桐生つかささんに、初めて注目するようになったのは2018年の秋のことだったでしょうか。

私よりはるかに若い年齢(JK)でありながら、社長として、自信を持って仕事を回している貴方に、そして「シンデレラガールズ」のアイドルのひとりとしても他アイドルへのリスペクトを持ちつつ越えて行かんとする貴方に、俗な言葉で言えば、感銘を受けたのです。

 

 

その後も何度か、ある時は公式媒体で、ある時は他Pによるダイマや二次創作で、貴方をお見掛けすることはあったのですが。

私が、明確な意思をもって貴方に関わることを決めたのはやはりあの日――アイマス現地有観客大規模ライブイベントが開催された、ビフォア新型コロナ禍における最後の日として後に記憶されることになった、デレ7thライブ大阪公演千秋楽の日でした。

「デレ総選挙と併せて『ボイスアイドルオーディション』(以下VA)を開催する」との告知がされたあの時。私が声を付けたいのはどのアイドルか、声を得ることによってそしてそれによる波及効果(平たく言えば露出増)で新たな景色を見せてくれる可能性を持つアイドルのうち私が最も求めるアイドルは誰か――それを考えた時、真っ先に私の脳内に浮かんだのは、つかささん、貴方でした。

 

 

2020年2月26日。政府による大型催事開催自粛依頼を踏まえたTHE IDOLM@STER MR ST@GE!!(2月28日以降公演分)を含む複数催事の緊急中止報が流れて以来、アイドルマスターはそれまでとは全く違う時代に否応なく叩き込まれました。さらに同年4月、政府による第一回緊急事態宣言の発令が全国で順次開始され、未知の感染症に対して右も左も分からぬまま、恐らくは我が国の戦後史上最も「とにかく家に居る」ことが求められたあの時期が到来します。

そんな中、それでも私達に与えられたのが、第10回総選挙そしてVAへの投票権でした。つかささん、貴方に声を授けるための挑戦に挑む、そのための権利でした。

 

私の担当は渋谷凛です。「第10回総選挙で凛に最大限貢献すること」をこの期間のプロデュース活動における最優先事項とした関係上、つかささんのダイマや拡散にあまり協力が出来ない判断となったことについては、つかささんそして担当の皆様に非礼を改めてお詫びします。

ですが、凛に投票するための総選挙投票券回収に全力を尽くし、その結果同時に得られたVA投票券については、その全てを、つかささんに私は差し上げました。VA投票券に限って言えば、私は、つかさ社長に全てを投資しました。

3位以内に入れるかどうか正直分からなかった。私のTL構築が偏っていることは否定しませんが、そのTLの中でつかささんは決して優位に立っている様には見えなかった。それでも、少しでも「つかささんの声が欲しいんだ」という私の声を伝えるために、妥協はしませんでした。そのことはつかささん、貴方にも、貴方の担当Pにも、私は誓えます。

 

その私の声に、貴方は答えてくれた。声を確定させて、掴み取ってくれた。本当にありがとうございます。

 

 

 

ここで、ライブの話をさせてください。つかささんのボイス実装日(2020年9月23日)以前の話が少し長くなりますが、お付き合いください。

第一回緊急事態宣言下はもちろんのこと、その宣言が全国で解除されてからも。3月分、5月分、7月分、8月分とライブ中止報が続き、そして7月には我らがシンデレラガールズの9月ライブも開催の望みを絶たれました。

 

 

しかし、アイマスは、この災禍の中でも、出来る事を重ねています。手探りで進歩を続けています。

アイマスが、ただライブを止めるだけで精いっぱいだった日々に決別を示したのは5月22日。ミリオンライブが特別無料配信イベント「てづくり39」day1を開催したこの日が、アイマスイベントの新たな歴史の初まりの日になったと思います。その後sideMも、そして765ASも、「本来ならライブが行われていた時期に併せて特別無料配信イベントを行う」動きを見せます。

シンデレラは9月5日~6日に24時間イベント「24magic」を開催。個々の企画の内容等について激しい賛否を生んだイベントではありましたが、その開催規模、その示した野心において「24magic」はアイマス特別無料配信イベント史上最高を更新したと私は信じて疑いません。あの24時間の間、シンデレラガールズは、確かにアイマスの最前線に立っていたと思います。

 

 

10月31日~11月1日。この歴史の更なる転換点を刻むイベントが開催されました。シャイニーカラーズ「MUSIC DAWN」です。

アイマスライブの記事を書き続けている中里キリさんは、「現実のライブ会場に、通常のライブを行うのとまったく同じクオリティのステージが設営されていた」「会場名は公表されていないが、『シャニマス』単独では過去最大の会場サイズに見え」たとレポートしています。シャニマス制作プロデューサーの高山祐介さんが後に明らかにしたところによれば、「観客を入れるか入れないかというのも2、3ヶ月前まで社内でも議論がありました」とのことでもあります。これらの情報を見た感想として、もし少しでも事情が違えば本当に新時代のアイマス有観客ライブの誕生が名実ともにここで叶っていたかも知れないとも思えます。

いずれにせよ、最終的には無観客有料配信の形態で計画され実施されたこのイベントは無事に完了。新型コロナウイルス感染第3波がまだギリギリその猛威を振るうには至っていなかったこのタイミングで、遂にアイマスは「無観客有料配信ライブ」の完遂を果たしたのです。

 

ここでもし、シンデレラガールズ「Happy New Yell !!!(以下HNY)」が2021年1月9日~1月10日、有観客ライブとしての開催を果たせばどんなに素晴らしい歴史となったか。しかし、それは叶いませんでした。

あの12月25日の発表時、覚悟していたこととはいえ、私も悔しかったです。シンデレラガールズが再びライブ会場に戻るにあたり、その最も理想の、最も待ち望まれていたルートであるところの「有観客」選択肢が失われたことに、私も筆舌に尽くしがたい悔しさを覚えました。

もちろん、つかささん、貴方の方が私よりよほど悔しかったであろうことはご推察申し上げます。

 

 

年末年始の間も、私達はそして私達の社会は、より一層、加速度的に追い詰められました。HNY会場所在地である千葉県を含む南関東1都3県は、昨日1月8日より、政府による二度目の緊急事態宣言下に移行しています。前回の宣言時と今回の宣言時では色々なことが違いますが、それら様々な情報を勘案した上で、「昨年以来最大の苦難の時が、今まさに到来している」という認識を持つ方は恐らく多いでしょう。

これが最後のヤマ場となることを切に祈ります。少なくともワクチン国内接種開始前の最後ではあって欲しい。

 

それでも。この困難な時代にあっても、シンデレラガールズは今、進んでいます。

「緊急事態宣言下でさえも、尽くせる手を尽くして、ライブ会場でのステージを最大限届ける」という今回のミッションは、劇的な一歩と呼ぶには少し小さいかも知れませんが、それでもアイマス史上初のミッションになることには違いありません。

その実行を歴史に刻む、今日その瞬間に向けて、シンデレラガールズは今も進んでいます。

 

たとえ半歩の進みであっても、今日この公演の間、シンデレラガールズは、アイマスの最前線に立つはずです。

 

さて私は凛Pです。3年前の9月にSS3Aで最前線を切り拓く決意の歌を歌い、あの7th大阪最後の日にも「拓け!」と歌い新時代を刻むと誓った、あの渋谷凛のプロデューサーです。

もう一度シンデレラガールズが最前線に立つ瞬間を前にして、そのステージ上に、私の担当がいないことに悔しさはあります。

 

ですがつかささん。貴方がいる。今日のステージには、貴方がいる。

 

かつての日常最後の日に私が声を求め、最初の緊急事態宣言下で私が力を注ぎ、デレマス9周年番組の折には私の担当と共に同じ時間を過ごしてくれた、桐生つかささん。貴方は、今日、この時代の最前線のステージに立つ。

 

申し訳なさに近い気持ちがない訳ではないです。貴方に、最初に現実世界で託すライブ会場のステージがいきなりこの激動の時代の最前線であること、観客と顔を合わせる事すら許されないにもかかわらずいきなり最前線に立って頂くこと、酷かも知れない可能性に自覚はあります。初めてのライブ会場のステージとして、あそこはあまりにも酷かも知れない。緊張しない訳が、不安を覚えない訳が、ないかも知れない。

それでも、貴方ならやれると信じます。「最強」たる貴方にならやれると信じます。

 

桐生つかささん、私は信じます。

この時代の最前線で、貴方は「最強」を示せると。

 

あなたを一人で行かせはしません。直にはお会い出来ないまでも、大勢のあなたの担当Pが、そしてあなたのファンが、今日は貴方を見守りに行きます。

そのPやファンの末席に私も加えてください――普段ならそうお願いするところですが、今日は「末席」という言葉を使うのはやめておきましょう。今日は配信ライブだ。チケットを入手した誰もが最前列にいるも同然だ。

今日は。今日だけは、この配信ライブに参加する限り、私も最前です。

他の全てのチケット購入者同様、私も貴方の舞台の一番そばにいる。

 

もうすぐその時は来ます。開演の時は、あと18時間ほどで来ます。

 

一度開演したら――そこから終演までの数時間は。

貴方が立つそこが、私が刮目するそこが、アイマスの最前線になると信じています。

 

桐生つかさよ、最前線で「最強」を刻め。

私も貴方を、最も近くで見届けるから。

 

 

改めまして――この度はライブご出演、誠におめでとうございます。

 

 

(温泉半熟卵)