いま、イギリスのドラマ『ブラウン神父』にハマっています。

1950年代、イギリスのコッツウォルズ地方にある村が舞台。
村にある教会のブラウン神父が、殺人事件を解決するお話。

アメリカや北欧の残酷過ぎる猟奇的なエピソードをハラハラしながら見るのもいいけど、続くと疲れます。
コメディもいいけど日本で観られるのは少ないし…。
癒されたい…。

そんな気分にぴったりなのが、このドラマ!

インターネットもスマホもない時代の、のほほんとした雰囲気のイギリスの村の風景。
噂好きのおばさんや、調子のいい若者がいて、日曜日には村の大半がミサに訪れます。
そして推理小説好きのブラウン神父は顔も体型も丸いぽっちゃり型でいつも村人たちをやさしく見守っています。

映像だけでもかなりの癒し度。
ドラマ『ミス・マープル』と同じ空気感です。

そして、このドラマが他の探偵モノと違うのは、神父さまが探偵だというところ。
犯人を追い詰めたとき、ブラウン神父は告解を勧めます。
「何か、告白したい事があるんじゃないかね?」
罰するつもりはない。
罪を犯したあなたを救いたいのだ。

このドラマのキャッチフレーズは、
Saving soul, solving crime.
魂を救い、事件を解決する。

まさにこのフレーズのままなのです。

私は無宗教なので、今まで宗教について冷めて考えていたのですが、ブラウン神父の言動を見て考えが変わりました。

ブラウン神父は、宗教が違っても、無宗教でも、全ての人を分け隔てなく救いたい。
「自分は地獄に落ちるんだろ」と言う死に際の犯人に、ブランド神父は「地獄とは神が不在の場所を言う。君が神を求めれば、そこは地獄ではないよ」と言葉をかける。

ブラウン神父が他のドラマと違うのは、謎解きの面白さに、こういう"人を救うこと"を根底に持って来たところではないかなと思います。

しかも、ブランド神父を演じるのはマーク・ウィリアムズ。

ハリー・ポッターでウィーズリー家のパパを演じた俳優さんです!
ハリポタファンなのでこのキャスティングもたまりません。

ちなみにこれはG.K.Chestertonの小説をベースにしたお話だそう。
私は小説を読んでないのですが、マーク・ウィリアムズはブラウン神父にぴったりだと思います。

今年の1月までシーズン5が放送されていたそうで、楽しみは当分続きそうです!