投資を始めて5年ほどになる。
最初はおっかなびっくりで、少しの損失でも胸を痛めたものだ。
が、なんとなく利益が出るようになってきて調子に乗ってしまい、去年はそれまで築き上げてきた利益を帳消しにするほどの損失を生んでしまった。
これも勉強代、と思ってあきらめていたが、今年は今までないほどの利益をすでに生み出している。去年の損失の埋め合わせができればいいのに…となんとなくネットで調べてみたのが3月12日。
そこには、確定申告を行えば、損を出した年から3年間、損益を通算して計上してくれると書いてあった。
まさに私が望んでいたことだ。確定申告の期日は3月15日まで。あと3日しか猶予がない。
私は取るものもとりあえず、あわてて市役所の確定申告相談室に行ってみた。今の時期、どこの市でも確定申告の窓口があるのだ。
さすがにもう相談に来る人はまばらだったが、女性の職員は投資の確定申告について、ちょっとよくわかんない、状態だった、
何人も頭をかしげては、もう少々お待ちください、と待たされる。
やっとわかりそうな人の手が空いた。
いかにも投資をしていそうな男性だった。
「各証券会社が出している年間報告書というのを出してもらって、それを持っていけば向こうで教えてくれますよ」と言われた。ここではその申告は出来ないので、○○市の会場を予約して行け、というのだ。
国税庁のラインから予約できる、と言って私の携帯から予約画面までを一緒に見てくれた。田舎はこういうところがとても親切でありがたい。
予約が取れたのは14日の午後。私に手落ちがあればもう終わり、というギリギリラインで緊張する。
まずは帰って、「特定口座年間取引報告書」を印刷しなければいけない。
楽天証券の場合は、保有銘柄一覧(または注文照会)のページを開き、そこにあるタブから取引関連、を選ぶ。開いたページから”取引報告書等(電子書面)”を選択。
また現れたページの”特別口座年間取引報告書”の閲覧ボタンをおすと、電子書面が見られる。それを印刷。
思ったより簡単。
証券会社をいくつも持っている人は、全部の書類を持っていく必要がある。

そして今日、その会場に行ってきた。
その部屋は立ったままスマホやパソコンから自分で申告するようになっていて、職員があちらこちらの人を見ている。一人につき一人の職員がついてくれるわけではないのだ。慣れないおじいさんやおばあさんも来ていたので、本当に忙しそうだった。
私もそちらの部類なので、職員さんに声をかけては教えてもらい、なんとか終わらせることが出来た。1時間かかった。(すぐに職員さんが捕まらないから)
ほっと一安心だ。
そしてそこで聞いてきたことなのだが、扶養してもらっている私のような主婦の場合、収入が48万円を超えると夫の扶養から抜けなくてはいけないらしい。
でも普通は夫が妻のだいたいの年収を手書きで年末調整で報告するので、投資を家でやっている場合、ばれずに済んでしまうこともあるのだとか。(妻が確定申告をすると多分ばれる))
そして扶養される人の収入が130万円を超えると、自分で健康保険や厚生年金を支払う義務がでてくるとのことだった。
扶養から外れるのと、社会保険料を自分で払うのとは別の話だった。
扶養から外れるだけなら、夫の手取りが少し減る、くらいなものだと認識している。
そして確定申告はマイナスが無くなるまで毎年続ける必要があるとのこと。
この損失3年持ち越しルール、投資をしている人はぜひ活用してください。