ついに起きてしまった。
以前私のおすすめ、と言って紹介したさくらインターネットの株価が、金曜日の午後突然暴落。
私がブログに書いてから、ストップ高とストップ安を経験、その後あり得ない速度で急騰を続けてきた。その株が…
このように売りが売りを呼んでパニック売りになる状況をセリングクライマックス、略してセリクラというらしい。
こんなに急騰を続けた株を持つのは私にとって初めての経験だった。もちろんセリクラというのも見たことはあるが、実体験するのは初めてだ。ずいぶん下の価格で現物で持っていた私は、ただボー然と見ることしかできなかった。
私はこの株をずっと持ち続けるつもりで買っていたのに、こんなことをされて本当にいい迷惑である。
投資というものは、もちろんいい会社の株価が上がるのが当たり前なのだが、機関投資家や大口投資家が自分たちの金儲けのために短期にふざけたしかけをしてくることが多い。そのしかけに飛びつく個人投資家がイナゴと言われ、大損させられる。今回はまさにそれ。
セリクラの後の掲示板には、えげつないコメントがあふれていた。人間の醜い部分を見せつけられて悲しくなってしまった。
私がさくらの株を買ったのは、何年も前にある掲示板で”この会社はすごい”と言っていた人に出会ったから。その人はその板に何人もいる住人の一人で、悪態をつくので嫌われ者かと思いきや、ファンも多かったと思う。的を射たことを指摘するし、ユーモアがあるし、さりげない優しさもあった。私がご老人に「素人はこの気高い掲示板に入ってくるな」一喝されたときにフォローするようなコメントを入れてくれた人でもある。
シュンとしてしまった私には、その一言がとても身に沁みた。(忘れたけど)
しばらく私は掲示板を見なくなっていたが、最近また見るようになった。
なぜかと言えば、その時の彼を見つけた気がするからだ。ハンドルネームは違ったが、この雰囲気、この口調、人を惹きつける不思議な魅力、きっと彼に違いないと踏んでいる。
私は「鶴の恩返し」のおつうのように、”いつかあなたに救われた初心者でございます”と名乗り出たいほどだ(おおげさ)。
多分その彼が、今さくらの掲示板で買い方を力強く引っ張っている。
売る時には売るというし、ブレがない投稿に一目置いている人は多いようだ。
あんなセリクラがあって、買い煽っていた彼はどうしているものか…と案じていたが、彼なりの読みで今も投稿を続けていた。やはりブレがない。今この時に彼に救われている人はたくさんいるんじゃないかな。
正直、誰にも株価が上がるか下がるかなんてわかったものではない。
人を信じるのも自己責任。私はガチホでいきたいと思っている。