本当に目の奥が焼けるように痛いのだ。ずっと激しい頭痛もある。
コロナのやつはだんだん南下してきて、私の肺にも侵入しようとしているように感じた。とにかくしっかり休んで戦わないといけない。
カロナールが無くなったので市販の解熱剤を飲んだが、効き方が全然違った。ないよりは少しまし、程度。これはやはりカロナールをなんとかして手に入れなければならない。
診療所に行かなければだめだろうか…動くの辛いな…、と考えていたところへ、また夫の救いが入った。
「もっとカロナールもらってこようか」「え?まだあるの?」「たしかあったはず」という会話の後、夫は実家にいって4錠のカロナールをもらってきてくれた。
どうかあってくれ、と祈っていたが、本当に持ってきてくれた時は安堵で涙が出そうになった。頼りになる義父母である。
「でもあまり飲み過ぎない方がいいよ」「そうだよね。私が飲み干してしまったら悪いよね」
と言いながら早速1錠いただき、その日も眠ることが出来た。麻薬中毒患者のようである。
日曜日には夫が診療所に電話してくれて、カロナール3回分を処方してもらえることになった。あまり飲むと治りが遅くなるといって、それだけしか出してくれなかったそうだ。
カロナールの心配がなくなったその頃には、なんとか私も薬を飲まずに堪えることができるようになってきた。
そして月曜日、夫が出勤し、私はゆるーく家事ができるかな?くらいに回復した。
でも熱が安定せず、測るたびに7度6分とか4度8分とか、信じられないような体温をたたき出していた。恐るべしコロナ。体温をそこまで下げるのか。
そして火曜日。
朝は頭痛が残っていたが、時間が経つにつれ頻度が減り、私はやっと本当に回復した気持ちになれた。
のど元過ぎれば熱さ忘るる、で今ではあの痛みも遠い過去に思えるが、とにかくコロナは恐ろしいということだけは脳に刻み込まれた。
夫はワクチンのおかげで痛みはほぼ無かったそうである。
熱が出て、咳が出て、喉が痛くて…と一見同じ症状に見えるが、感じる辛さは全然違ったのだ。
あの苦しみは語らないと誰にもわかってもらえないと思う。亡くなった方たちもみんな相当苦しんで亡くなったはずだ。そのことがあまり取りざたされないから私も油断した。
私はワクチンが出た当初、2回ワクチンを打ったのみ。
副反応の危険性が取りざたされたりしていて、すっかり打つ気を無くしてしまった。もともと薬が嫌いである。
しかしまだ治療薬がないコロナ。ワクチンしか身を守る手立てがない、ということを十分理解した。あの殺人コロナに対峙するには、副反応が大きくなってでもワクチンを世に出さざるを得なかったのだと思う。それほどコロナウイルスが悪質なのだ。けっして何かの陰謀とかではない。
私のこの体験を語ることで、一人でも同じ辛い思いをする人が少なくなればいいと願っています。ワクチン無しのコロナは地獄です。
体質でワクチンを打てない方は、本当に気をつけてお過ごしください。
早く治療薬が出来ますように。