金曜日、午前中からヤバいよヤバいよ~という感じがあったが、熱は6度台。
でもとてもだるくなって昼前からベットに入る。
昼ごはんも食べられず横になっていると、ゾクゾクっと寒気がしてきた。熱は9度。
と同時に激しい頭痛。特に目の奥が焼けるように痛い。
視神経がやられる人もいたと聞いた気がする。このことか…と思う。
喉も激しく痛い、腰もおなかも痛い。
そして全身の皮膚が総毛だつようでピリピリ痛い。要するに全部痛い。
なんだこのウイルスは…突然強い殺意を感じて恐怖におののいた。
インフルにも罹ったことがあるが、私はウイルスの存在を体の中に感じたことはなかった。でもコロナは確実に存在感をあらわにし、悪意を持って私の身体を攻撃してきた。こうやって多くの人を殺してきたのか…殺人ウイルスめ。
私は動くこともままならず、増殖するコロナの攻撃に必死で耐えていた。でも限界も感じ、私は大泣きしたくなった。いたいよーいたいよー。
頭に浮かぶのはコロナのせいで亡くなっていった芸能人の顔。
こんなに辛い思いをされたんですね。悔しかったですね…。
私もこのままでは死んじゃうかもしれないな、とあまりの痛さに絶望していた時、夫が「薬飲んでみる?」とカロナールを持ってきた。
診療所では処方してもらわなかったのに、なぜ?
義父母が夫がコロナになったと聞いて、自分たちの使った残りを手渡していたらしい。
藁にもすがる思いで1錠飲んだ。ものの10分も立たないうちに、なんと体の痛みが半減するのを感じた。すごい!カロナールのおかげで生還した気持ちになった。
やっと動くことが出来た。
私は普段は薬に頼るのが嫌いで、なるべく自力でなんとかしようとしてきたが、この時ばかりは本当に西洋医学に感謝した。
そして義父母が救いの神様に思えた。もしこの時にカロナールがなかったら、私の精神が持ったかどうかわからない。それほどコロナの殺意はすさまじかったのだ。
おかげで眠ることができて、助かったーと思ったが、薬が切れてくるとまた同じ辛い状況に。残りのカロナールはあと1錠。
迷わず飲んだ。