私が初めて投資をしてみたのは2011年。
楽天のネット証券が楽天銀行とマネーブリッジでつながった年らしい。夫が買ってみると言っていたので、ついでに私の分も証券口座を作ってみた。
ゼンショーを300株。10万円位利益が出て、夫が利確したら?というので利確した。
すごく得した気分になったが、それきりになった。
私たちはとくに勉強するでもなく、体験投資をしたに過ぎなかった。
そのしばらく後私はパートを辞めるにあたり、これからは投資で資産を運用できるようにしたい、と思ったのが2019年。
どこの株がいいか、なんて全然分からなかったので、友達のご主人の会社、とか、息子さんの会社、とか応援する意気込みで100株づつ買ってみた。
もしかしたらインサイダーにあたるのか…?そんなことは何も知らなかった。
最初の頃は数千円マイナスになるだけで、かなり気が重くなった。
逆に利確出来た時は、税金を払えることが嬉しかった。友達に言うと、珍しいね、と言われたが、社会に貢献した気がして嬉しかったのである。(最初のうちだけ)
私はとにかく経験値を上げることを目指して、投資先を増やしていった。
ある時はどんどん値が下がる株の掲示板で、素人丸出しで泣きごとを書いたら、ここは絶対上がるからそのまま持っていなさい、と天の声のような返信をいただき、信じてナンピンしてたところ、かなり利益が出るようになった。
ビギナーズラックだったのだろう。最初の1年で20%ほどの利益を出せた。
コロナで暴落後、急回復した時にうまく波に乗れたようだ。
調子乗った私は、だんだん値段が高い株にも手を出すようになっていった。
そこで足元をすくわれたのだ。
アイアールジャパンとソフトバンクグループ.
IRJはベイカレントと競うようにどんどん株価を上げていた。
どちらの株を買うか?いつも私は外れくじを引いてしまう。
ベイカレントの方が先に上がってしまったので、後を追いかけるIRJを買ってみた。ほんの思い付きで買ったのだが、その後の急落時に私はあまりマーケットをチェックしていなかった。もともと値動きが激しい銘柄だったので、多少のことでは動じないと思い込んでいたのだ。
あとで急落の原因がわかった。副社長がおねえちゃん二人に内部事情を話して儲けさせたのである。これこそインサイダーだ。株価が存分に落ちてから判明した事件だった。
個人的な事件なので、そこまで引きずらないんじゃないか?とたかをくくってしまったが、いまだに株価はどん底を低迷している。
一度復活の兆しをあらわした時に、掲示板にてIRJを信じて応援する人々の声を聞いていて、私の危機感は薄れてしまった。
応援している人たちが仲良しこよしになっていて(私は見ているだけ)、ある意味さわやかな気分で(そうだよね~。これから取り戻すよね~)と同調してしまったのだ。自信ありげに上がると言い続けていた人は、なんのことはない、今まで自分の占いは当たってきた、と最後には白状していた。仲良しだった人は去っていった。
結局160万円の損失を出して、私はやっとIRJの怨念とおさらばする決心がついた。
完璧に売り切ったのは最近のことである。長い月日になってしまった。
一方、SBGは孫さんの夢を語る姿に、希望をもってしまった。
投資に私情を持ち込むと、とんでもないことになる。
売った後に株価が少し持ち直したことが悔しかったが、これも経験。
私の反省点は、とにかく思い付きで株を買ってしまったこと。
その会社の株を買う動機を大事にしなければいけない。
損切も早めにしないととんでもないことになる。
バランスよく勝っていても、一つにはまると大損につながる。
去年はさんざんやられてしまったが、教訓を胸に今年は頑張って資産を増やしたいものだ。