10日後に市町村選挙がある。
ライングループの中の一人が、現市長の講演会に入っている。ご主人が市長と同級生らしい。そういう仲間が集まって、応援している。
その彼女が、「明日ポスター張りがあるから、手が空いている人は手伝ってくれませんか?」とラインに入れてきた。
その日は日曜日。私は行こうと思えば行けたのだが、ここの所いろいろ頼まれごとが多くて、返信に困ることもあった。正直行きたくないのである。
一人の友達は「ごめんね。お手伝いしたいのは山々なんだけれど、その日は孫が遊びに来る日で行けないのです。」と返信していた。
もう一人は「私も仕事の後に母のところに行かなくてはいけなくて…」と返信。
さて、私はどうしたものか…
彼女たちみたいに正当な理由もないし、嘘をつくのも気が引ける。
一度くらいお手伝いしてもいいか、とも思ったが、だんだん引きずり込まれるのも嫌だった。
そうして書いた返信が、「○○さんの頑張りには本当に頭が下がります。市民の皆さんのために活動できる○○さん達、尊敬です。でも、今の私には正直出来ないです。ごめんなさい。何かに所属することに疲れちゃって…。やっと最近自由になったな、と思っているところでして。本当に自分から動こう、と思った時に何かやりたくなるかも…。」
正直な気持ちを書いた。
じゃないと、次から次に依頼がくるだろうことが想像できた。
彼女の返信は「了解しました」。
もしかしたら気を悪くしたかもしれないけど、もうそれならそれで仕方ない。
なにに対しても一生懸命頑張ることが美徳、と思っている人が田舎には多い。もちろん美徳かもしれないけれど、同調圧力をかけてくるのには辟易する。
もっとうまい断り方があったのかな…
「お手伝いしたいのは山々だ」と言った友達に対して、ちょっとした嫌悪感をもってしまったが(選挙活動に協力したことは一度もないのだから)、それが正解なのか?
なんとも不器用な私である。