夫が6日間の出張に出かけていて、今夜帰ってくる。
これだけ長時間の一人きりの生活、本当に久しぶりだった。
暇すぎて死にそうになるか…と思ったが、案外そうでもなくてホッとしている。
途中途中で母や友達にも会っているし、自分で課しているルーティンもある。あとは音楽やyoutubeがあれば、けっこう満足な一日になるのだった。
数日前、テレビ裏の配線がごちゃごちゃしていて引戸にあたるので、スイッチ式の長いたこ足配線に替えた。コンセントを抜いて差すだけのことだったのに、なぜかテレビのスイッチが入らなくなって、その日以来テレビも見ていない。コンセントが壊れたのか…?2台のDVDレコーダーが接続されていて、そのどこかにケーブルテレビのアンテナがつながっている。なにかがどうにかなったに違いない。いろいろ試してみたが駄目だったので、夫の帰宅を待つことにした。特に困らない。
食事も好きな時に適当に食べる。もちろん凝ったことはしない。基本、ゆでる。炒めることもしなかったな。タンパク質を取った方がいい、と思えば肉をゆでてポン酢をかける。緑黄色野菜も取らなければ、と思えばほうれん草をゆでて胡麻和え。あとは味噌汁でなんとかなる。非常に質素。
夫がビールの写真をよくアップしているので、私も飲むか、と思ってビールを一缶飲んだが、気持ち悪くなった。えっ?体調が悪いのか?あんなにビールが好きだったのに。次の日は何も飲まず、また翌日に赤ワインを少し飲んだ。ビールがダメになったのか確かめたかったのである。寝ている時に気持ち悪くなった。あかん、肝臓まですっかり老化してしまったようである。年末年始も多少アルコールを飲んだが、その時は忙しくて気持ち悪いことに気が付かなかったのかもしれない。
アルコールは身体に良くないので飲まないに越したことはないが、飲めなくなった、と思うとなぜか悲しい。出来ることがどんどん狭まっていっている…。
この投稿の題名を”疑似一人老後”としたが、これは疑似でもなんでもなくて、現実の老後だ。
今できることを今楽しまないと、と改めて思った次第。感性も興味もどんどん失われていく。日頃の心がけがとても重要なのだ。面倒くさいを克服し、周りの目を気にせず、楽しむことに貪欲にいきたいものだ。