私は友達が多い、とか少ない、とか、あまり考えたことがない。
でも子供のころから、嫌な思いをするときにはフォローしてくれる友達が必ず出てきて、私はなんとか幸せにやってこれたんだと思っている。
とても感謝している。
私は一人っ子で、親はあてにならないタイプ。
何か悩み事が出来ると、相談するのはいつも友達だった。
そうしてその感謝を表明するために、私は年賀状を書いてきた。
友達が広がれば枚数は増える。さかのぼれば小学校が一緒だった友達にも、まだ年賀状を書いていたのだから…
もちろんその場限りの年賀状もあった。
結局マメな友達が残ったということ。そのマメな友達の年賀状もだんだんパターン化してきて、どこそこに行ってきました、とか、子供がどうこうしました、と報告形式になっていった。
仕方がない。共有の出来事がないのだから。
ここらあたりで、過去の感謝にいったん整理をつけようと思った。
本来の友達ならば、日ごろの交流が大事なのだろう。ただの生存確認のようになってしまった年賀状には、そろそろお役御免してもらっていいかな、と。

最後の年賀状がこれ。

先日、アメブロに”雲の物語”として投稿した写真だ。
私の目にはこういう龍に見えていたのだが、皆さんに通じていただろうか?
その時には、来年が辰年なんてことは全然思い当たっていなかったが、これも何かの縁があったのかもしれない。

この年賀状を作るために夫の協力も必要で(発想だけはあるのだが実現するのが私には難しい💦)、「おれはもう年賀状やめているのに、こんなのに付き合わされていたらやめた気にならない」と言われて、そうだ、私も年賀状をやめればいいんだ、と思った次第。
いろいろ言ってきたが、結局最近の年賀状作成技術に自分が追い付いていけない、という理由も大きかった。
年に一回の年の初めの年賀状。私はプリントごっこの時代から独自性を求めて、友達に喜んでもらえる年賀状を考えてきたつもりだ。それが感謝のしるし。
でもそろそろ限界。
そうして”私も来年は還暦。これを機に年賀状をやめることにしました。これからも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。”という一文を丸い雲のところに書き加えたのだった。