数日前、父の命日があった。
朝、母に「覚えてる?」とラインすると、
「はい、そうです。今朝がた、ベッドの脇に若い○○(父の名前)が立っているのが見えたようでした。呼びに来てくれたのかな?と思いましたが。まだ駄目のようです。」との返事。
うっすら怖い感じもしたが、母の”呼びに来てくれた”というフレーズも引っかかる。
待っているんだな…と少し切なくなる。
父が亡くなってしばらくの間、夢にも出てこない・・・と言っていたのに、実際に出てくるようにまでなってしまったのか。
午後、父の骨の喉ぼとけの部分を小さな骨壺に入れてもらっていたものを、母のもとに持って行った。
母がどうしてもといって、わざわざ別に入れてもらったのだ。
位牌と一緒に小さな仏壇に入れておいたが、これは母のそばにあった方がいいと思った。
母の部屋に行くと、
「夜中に何回か目が覚めるんだけど、明け方目が開いたら、あそこに立ってこっちをじっと見てるの。」
と、カーテンの前を指さす母。
「見守ってくれてるんでしょう。私も寝ている時に、ロフトの下に人の気配を感じることがよくあるから。」
そうなのだ。もう母も娘もいないのに、誰かが廊下を歩いてトイレに行っているような気配をたまに感じてしまう。実は少し怖い。
もし何かが気がかりで成仏できていないのだとしたら、申し訳ないことだ。
でも父は楽観主義で、幽霊になるタイプではなかったけどなぁ。
ってことは違う人?それはそれで嫌なものだ。