母のケアハウス生活は1ヶ月と3週間が過ぎた。
最初の1ヶ月は今後耐えていけるのか、ヒヤヒヤしながら見ていたが、ここにきてずいぶん馴染んできたように感じる。
お風呂でいつも飴をくれるおばさんがいるから私も何かお返ししないと、といってお菓子の小袋を買ったり、食事で同じテーブルの人が、一緒に自転車で付近をサイクリングしてくれる、と言って出ていったり…
友達が1人でも2人でも出来ると、みるみる世界も変わっていくようだ。
子供が保育園に慣れていく時と同じ感覚で見ている。
さて少し安心すると、今度は自分の身の振り方に目が向いてくる。
少し働きに出た方がいいんじゃないか?とか…。ハローワークで仕事を検索すると、年齢59歳まで、が多い。これはセーフと言えるのだろうか…。
いざ働き始めたとして、母に頼られている部分もまだあるので、うまくやっていけるか自信もあまりない。
どこかに所属するのはもうきついので、仕事だけどこかでもらえないものか、とも思う。しかしそんな技術は持っていない。
要するにそれは無理な相談なのだ。
うーん、とモヤモヤしながら走っていると、窓の向こうに竜の顔が現れた。
慌ててルームランナーのスイッチを一時停止して写真をパシャリ。
今日は風が強く、どんどん形が変わってしまう。
なんだ、あまり上手く撮れなかったな、とまた走り始めると、今度はナメゴンのような雲が現れた。
おっと、これも面白い、と思って一時停止。すぐには止まらない。パシャリ。
どうも一番良い状態とズレてしまうが、仕方ない。
この後も神様が手を差し出してくれているような雲が現れた。
それもほんの一瞬だった…
空の上から応援してくれている存在があるのかな…
先日見たYouTubeビデオで、「経済的自立だけが本当の自立なわけではない。自分が面白がれるものを持っている人が、真に自立している人だと思う」と言っている人がいた。岡田斗司夫さん。
この人がいうことに揺さぶられることが多い私だが、この言葉もしかり。
これからの人生、何をしていきたいのか、ゆっくりと考えてみたい。