今週末は特に予定ないねぇ、と金曜日に夫との会話。
じゃあ季節もいいし、山の中でもハイキングに行こうか?と提案してみる。
夫も体を動かすのは好きなので、すぐに話がまとまった。
なにしろ私の住む所は周りは山に囲まれているので、何箇所も候補はあるのだ。
その中で夫が以前1人でキャンプに行ったことがある、陣馬形山にすることにした。
朝7時半に家を出発。途中でおにぎりやサンドイッチを買って、8時前には登山者用の駐車場に着いた。
そこからアスファルトの公道を1.5キロ歩く。すでにかなりの上り坂。
でも私は気分はハイキングなので、途中で花の写真を撮ったり、余裕で歩いていた。
やっと登山道入口に着く。
私はすでに半分くらい登山は終わった気分でいた。
眺めがかなり良いのだ。
夫の話でも、ここから多分2〜3キロだろうということだった。
登山道に入って早々、道が怪しい。
全然手入れされてなくて、草がうっそうと生えているのを踏み潰しながら歩く。
蛇がいたら怖いんですけど…
どうもそこはショートカットした道だったらしく、ちょっとしたら、普通の登山道に出た。
いい加減に登り疲れてそろそろ頂上かな?と思う。
しかし、出てきた表示はそこからさらに4キロ先が頂上と言っている。
話が違う…。
もともと2〜3キロの登山道のはずなのに、散々登ってここからさらに4キロ?
騙された感しかない。
もともと私は山を横に歩きたかったのだ。
縦に歩くつもりはなかったのに…。
ここまで来て引き返すのも癪なので、頑張る。
熊が出てくると怖いので、夫がスマホでスポティファイをかけながら歩く。インターネットラジオみたいなもの?
ありがたいことにネット環境は良かった。
目を閉じての片足立ちが2秒しかできなかったほど体幹が悪い私は、何度もよろけながら頑張った。
一度もなだらかな道がないまま、ひたすら登り続けること2時間半。
やっと頂上に着いた。
ここはゆるキャン△で紹介されたキャンプ場なので、すでに数組の家族連れ等がテントを張り始めていた。
実は車でここまで来られるのだ。
何もないが、とても気持ちの良い場所だった。
そこでサンドイッチを食べ、少しベンチで横になって、今度は下るのであった。
最初は楽勝かと思ったが、信じられないほどの急勾配で、足の爪が痛くなる。
よくこんな所を登ってきた、と改めてびっくりする。
もしあのまま登りきって登山が終わっていたら、私はもう一度行ってもいいかな?くらいに思ったかもしれない。
達成感がすごくて苦労を忘れるのだ。
しかし下りで苦労を思い出し、もう2度と来たくない、という結論に至ったのであった。
下りも相当きつかったのだ。
帰りに近場の温泉で汗を流し、家に着いたのは午後2時。
濃い時間を過ごすと、時間は長くなるんだな、と思った。