先日見た岡田斗司夫さんのYoutubeで、日本人の正義は悪を倒すこと、という解説をしていた。
勧善懲悪が好き。
水戸黄門でもアンパンマンでも、悪いものをやっつけてスカッとするのが好きなのである。
悪い(と思われる)ものを批判して、自分は善人で正しいですよ、とアピールする場面もよく見かける。
悪がいつも先にあるのである。
悪者がいないと、みんなが普通の人になってしまうというのが日本人の正義。

いっぽう、西欧諸国の正義の考え方は違うという。
自分、または他人には神から与えられた(gifted)才能がある。
与えられた人は、それを社会のために使わないといけない。
そうしないとその人は悪人ととらえられるらしい。
だからお金を稼いだ人は寄付をたくさんするし、ボランティア活動が盛んなのも、こういう精神が宿っているからなのだ、と。
日本人は宗教観があまりないので、このgiftedの感覚がよく分からない。
自分の才能は自分で獲得したもの、または親から受け継いだもの、という意識が強いのではないだろうか。
もちろん世の中に貢献しようとしている日本人はたくさんいると思う。
でもそういう人の中に、神の存在がどこかにある、そんな風に見えてしまうのは私だけであろうか。

この解説を聞いて、なんだか合点がいくことが多いなぁと思った。
面倒なことは避けて通りたい日本人。
親切でおとなしい日本人。
かと思えば、SNSのコメント欄では、批判や炎上が後を絶たない。
私はずっと日本人として生きてきているので分からなかったが、外国の人が「日本人は独特だ」と思う要因は、ここにあるのかな、と思った解説であった。