ある記事を読んだ。
朗読は脳の老化を遅らせる効果があるという。
最近脳の老化が気になる私は、さっそく朗読を始めてみた。
子供がまだ小さいころ、私は絵本の読み聞かせをするのが好きで、毎週図書館で何冊も絵本を借りてきたものだ。
気持ちをのせて読むと、おげらの長男がゲラゲラ笑う。
私も楽しくなって調子に乗って読み続けると、笑いすぎた息子が”おえ~っ”と吐いてしまうこともあった。
「ちょっと何やってんの~」と楽しい気分が一転し、プリプリ怒ることに。
そんな思い出もあるが、最近始めた朗読も回が進むにつれ、どんどん感情移入がすすんでできるようになってきた。
回が進むにつれ…というのは、あるサイトに投稿しているのだ。
子供に読むのとは違って、一人で読んでいるというものの、インターネットを通して聴いてくれている人を意識すると、急に緊張してしまう。
早口になったり、声が震えてきたり…
何回も練習や失敗を繰り返して、やっとこさ投稿する。
読んでいる最中に、隣の部屋で母が咳き込んだりする。
ちょっと勘弁してくれ~、と思いながら朗読を続ける。
そんなにいいマイクを使っているわけではないし、まぁ大丈夫だろう、と投稿してみたら、しっかり咳き込んでいる母の声が入っていた。
油断していると、”ご飯が炊けました”や、ストーブの延長を知らせるピー音が邪魔をすることもある。
仕方がない。
家での生活の上で録音しているのだから…
でもいい老化防止法を見つけて、とても満足している私なのであった。